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#農業

未来に向けて、期待が広がる「スマート農業」について

未来に向けて、期待が広がる「スマート農業」について

(1)スマート農業とは日本の農水省が定める「スマート農業」とは

という定義となっています。

日本の農業の現場では、人の手で行う作業や、熟練者でなければできない作業が多く、省力化・人手の確保・負担の軽減が重要な課題となっています。そこで、日本の農業技術に「先端技術」を駆使した「スマート農業」を活用することにより、農作業における省力・軽労化を更に進められる事ができるとともに、新規就農者の確保や栽培

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[誰がブランドを決めるのか?]ひとめぼれ編

[誰がブランドを決めるのか?]ひとめぼれ編

私がイベントなどで、よくお客さまにお尋ねする質問の一つに「知っているお米の品種名を挙げてみてください」というものがあります。
当然「コシヒカリ」は挙げられますが、それ以外の品種は挙がったり挙がらなかったり。
しかし高確率で挙げられる品種名のなかに「ひとめぼれ」があります。
そして……いまや「希少米」と言っていいほど生産量が少ない「ササニシキ」もあります。

実はこの二つの品種は、片方について説明す

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[誰がブランドを決めるのか?]あきたこまち編

[誰がブランドを決めるのか?]あきたこまち編

ほとんどの日本人が名前を知っているお米……「あきたこまち」。
2020年現在の作付面積は第4位。
デビューから35年以上経過した今、なお多くの消費者に支持されている驚異のお米です。

どのようにそのブランドは出来上がったのでしょうか?

1.名前が斬新!
今でこそ色々な品種名が見られますが、あきたこまちがデビューした1984年当時は「コシヒカリ」「ササニシキ」「日本晴」といった、どことなく古色蒼

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[誰がブランドを決めるのか?]ななつぼし編

[誰がブランドを決めるのか?]ななつぼし編

「ななつぼし」……北斗七星から名前をとった、北海道のブランド米です。
「ななつぼし」は米屋から見て面白いお米です。一般消費者から広く支持されている一方で、レストラン等の業務用でも使われています。
用途を問わず人気の高い「ななつぼし」は、どのように生まれ、どのように広まったのでしょうか……。

北海道における稲作
その前に北海道における稲作について紹介します。
北海道の農業はかつては畑作や酪農が中心

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[どうしてそうなった!?]森のくまさん

[どうしてそうなった!?]森のくまさん

[どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。

今回のお米は
熊本県の「森のくまさん」です。

森のくまさん
「このくまちゃんのお米が欲しい!」
弊社にお子さん連れのお客さんがいらっしゃいますと、お子さんがこう言いながらねだる……。この微笑ましいパターンが多いです。

そう、店頭に並んでいるカワイイ熊さんのパッケージ。
そのお米は「森のくまさん」

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収益向上狙い稲作特化 故郷の美しい自然環境守る

収益向上狙い稲作特化 故郷の美しい自然環境守る

京丹後市久美浜町竹藤地区は京都府北西部に位置し、古来大陸からの往来で栄えた日本海からも近く、美しい自然環境とともに弥生時代からの遺跡があり、氏神様は由緒ある貴船神社という、歴史のある里です。

現在は20軒ほどの小さな集落で、ほぼ全戸が農業を生業としています。他のエリア同様高齢化が進んでおり、美しい自然環境を守るためには、まず農業守らなくてはと平成25年、40~50代の生産者5人が立ち上がり、農事

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[どうしてそうなった!?]ねばり勝ち94

[どうしてそうなった!?]ねばり勝ち94

[どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。

今回のお米は栃木県の「ねばり勝ち94」です。

ねばり勝ち94
「『ねばり勝ち94』?? ……いや~知らないなぁ。
え、キリンが開発したお米? ……そうねえ、そういった企業さんが作った種ってなかなかこっちには回ってこないんだよね~。」

先日、栃木県の生産者さんから聞いた話です。

みなさん、「ねば

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[誰がブランドを決めるのか?]ササニシキ編

[誰がブランドを決めるのか?]ササニシキ編

「知っているお米の名前を挙げてみてください」。
私はよくイベントでこのように問います。
多くのお客さんはせいぜい3~4品種で止まるのですが、ササニシキは必ず含まれます。

しかし、実はササニシキの生産量は今やガタ落ち……というのはご存知でしょうか?

人々の心に残るササニシキ
生産量が一位の品種はコシヒカリ。全体の約30%を占めています。一方でササニシキは……何と衝撃の0.4%! です。

しかし

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[どうしてそうなった!?]ゴロピカリ

[どうしてそうなった!?]ゴロピカリ

[どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。
今回ご紹介するお米は群馬県の「ゴロピカリ」です。

ゴロピカリ
これ、お米の名前です。一度耳にすれば忘れない名前です。
ただ、一般消費者の皆さんがよく口にする「ブランド米」ではないのです。

「コシヒカリ」や「ササニシキ」といったブランドが確立されていないお米は「その他三類」「雑」といった、あまりに捨

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[誰がブランドを決めるのか?]新潟コシヒカリ編

[誰がブランドを決めるのか?]新潟コシヒカリ編

「ブランド米」……と言われて、皆さん何を思い浮かべますか?

例えばコシヒカリ、ササニシキ、あきたこまち、ひとめぼれ、つや姫、ゆめぴりか……あたりでしょうか。

しかし「ブランド米」には明確な定義はありません。

上記のような品種から帰納的にその定義を考えると「誰もが知っているお米で、かつ味が良いお米」になります。

各産地では、何とかして「わが県のお米を“ブランド米”に育てたい」という思いがあり

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[どうしてそうなった!?]青天の霹靂

[どうしてそうなった!?]青天の霹靂

[どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。
今後もユニークな名前のお米をたくさんご紹介しますので、お楽しみに!
今回ご紹介するお米は青森県の「青天の霹靂」です。

青天の霹靂2015年2月。
毎年、日本穀物検定協会が実施している「食味ランキング」。
もう50年近くも続いている日本有数の歴史ある格付けですが、そのランキングで「青天の霹靂」が最高位

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