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「駅弁」とは。 「駅弁の定義」その(1)

みなさんは「駅弁」と聞いて、どんなものをイメージするでしょう。

駅の売店で売っている弁当
列車に乗りながら食べる弁当
車内販売で売られる弁当
デパートやスーパーの催事(駅弁大会)で売られている弁当
パッケージや包み紙が色とりどりな弁当
出張時にちょうどいい弁当
酒の肴にもなる弁当

日本で生まれ育っていれば「駅弁を見たことがない」という方はまずいないと思います。
では「駅弁の定義は?」と尋ねられたらどうでしょう。

“駅で売っている弁当のこと……?”と、なんとなく駅で売っているもの、という回答になるかと思います。
もちろんそれで間違いではないのですが、元々駅弁には「駅弁が駅弁たる定義」がしっかりありました。

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駅弁研究の基礎となる「駅弁学講座」によれば、

「駅弁(の販売)とは構内営業のひとつ」であり、
「駅構内で物品を販売する承認」を得なければならず、
「鉄道の方から定められた規程や手続き」を守り、
「一定の冥加金(手数料)を鉄道の方に支払う」

という条件を満たした業者のみ、販売を許されたものが「駅弁」とされました。当時の鉄道とは国有鉄道のこと。

つまり、国が定めたルールに従い“上納金”を納めなければ、「駅弁」を駅構内で販売することはできなかったのです。

現在は国鉄も民営化されたので、かつての“上納金”があるわけではないですが、一般流通での販売と同様、鉄道会社に一定の販売手数料を支払っているそうです。

一方、「駅構内」とは今でいう「駅ナカ」を指します。
となると、駅ナカのコンビニ弁当も「駅弁」に相当するのか? という疑問が出てきます。
これには、四角い「駅弁マーク」が関係してきます。
次回は「駅弁マーク」を中心に、「駅弁の定義」をさらに深掘りしたいと思います。

この記事を書いてくれた人:江戸川渓谷(えどがわけいこく)
プロフィール:三度の飯とおにぎりが好き。趣味は道の駅めぐりに商店街散策、メタボ対策のトレッキング。うまいものは足で稼ぐのが信条。ゲットした惣菜で晩酌するのが最近の楽しみ。

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