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[土鍋で炊き込みごはん#4]炊き込みちらし寿司

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

もうすぐ3月。
これからの時期は桃の節句や卒業式・入学式など、ご家庭でお祝いのごちそうを用意する機会が多いのではないでしょうか。
今回はそんなときに重宝する、土鍋で炊く酢飯のメニュー「ちらし寿司」のレシピをご紹介します。

米を炊くときに酢を入れてしまうので、“いつもと違う水加減で米を炊いて、炊けたら調合した酢を混ぜて、急いでうちわで扇いで……”という、慣れたら簡単かもしれないけど初心者や久しぶりに酢飯を作る人にとってはいささか難易度が高い工程がなく、とても気が楽。簡単。そして少し酢の角が取れた落ち着いた味になり、いいことしかありません。
酢飯を炊いた土鍋がそのままふたつきの器として使えるところもかなりのおすすめポイントです。

大まかな工程は以下の通り。

(1)米を浸水する
(2)土鍋に(1)と調味料・具材を入れて炊く
(3)火を止めて蒸らし、酢飯を混ぜて冷ます
(4)お好みのトッピングをのせる

炊き上がった酢飯を土鍋の中で冷ましたら、エビやいくらなど家族が好きな具材をのせるだけです。簡単なので、ぜひぜひ作ってみてください!

炊き込みちらし寿司

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。
土鍋全体に釉薬が掛かっているので米がくっつきにくく、ちらし寿司の器としても美しいのでおすすめです。

【材料】
白米 2合
水 310㎖
だし昆布 3g
しいたけ 1枚(約25g)
れんこん 約40g
にんじん 約40g
油揚げ 1/2枚(約25g)
白ごま 適量
[A]酢 70〜80㎖
[A]砂糖 大さじ2
[A]塩 小さじ1
トッピング
いくら・エビ・卵焼き・まぐろ・大葉 適量
※好きなものでOK

【作り方】
(1)
米は研いでしっかり水気をきり、ボウルなどに入れる。分量の水・だし昆布を加え、20分浸水する。

(2)しいたけ・れんこん・にんじん・油揚げは全てだいたい同じぐらいの大きさに、小さめに切る。

(3)土鍋に(1)・[A]を入れてよく混ぜ、上に(2)をのせてふたをする。

砂糖と塩が溶けるように混ぜてから炊きます。

(4)中強火で約5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして8分加熱する。火を止めて30分蒸らす。

(5)ふたを開け、昆布を取り出して湯気を飛ばすように混ぜる。白ごまを加え、湯気が消えるまで混ぜながら冷まし、酢飯の表面を整えてふたをする。そのまま30分ほどおき、完全に冷ます。

湯気が見えなくなって、ほとんど冷めてからふたをします。

(6)好きなトッピングをバランスよくのせ、最後にもう一度白ごまをふる。

食べるまでふたをして涼しい部屋に置いておけばOK!

酢の量はお好みで加減してください。砂糖も、甘めが好きな方はもう少し足してもいいと思います。
炊き上がりが多少ベチャッとしていても、土鍋の中で混ぜていたらどんどん湯気が上がって、ちょうどいい様子になります。

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。


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