[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑭こどもの日は何食べる?
5月5日はこどもの日。
この日はもともと五節句の端午の節句(たんごのせっく)にあたります。
※節句とは、「季節の節目となる日」のことを言います。
五節句の中で唯一祝日として残っているのが端午の節句!!
端午の節句は子供の健やかな成長を祈願する日です。五月人形を飾ったり、勝負事に強くなるように菖蒲湯に入ったりと縁起を担ぐ風習があり、行事食として柏餅やちまきを食べてお祝いします。
こどもの日のはじまり
1948年に、5月5日を「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」お休みの日と決められてから、端午の節句の日が、こどもの日にもなったそうです。
端午の節句が男の子のための日だったため、現代でもそのカラーは残っていますが、子どもたちみんなのお祝いをする日となっています。そして子どものお祝いだけではなく「お母さんに感謝する」という日にもなっています。
こどもの日の習慣
こどもの日といえば”鯉のぼり”や”兜”のイメージがありますよね。
鯉のぼりには”激流にあらがい力強く滝を登っていく鯉のようにたくましく育ってほしい”という願いが込められています。
兜には”災いから子どもの身を守ってください”という思いが込められています。
また菖蒲湯に浸かり邪気払いをする習慣もあったそうです。古代中国では薬草として用いられていた菖蒲。端午の節句に菖蒲湯に入ることで、暑い夏を無事に乗り切れるという言い伝えもあるそうです。
端午の節句・こどもの日に食べる縁起物
柏餅
こどもの日といえば柏餅ですよね!!
柏の葉は新芽が育つまで古い葉が落ちないことから、武家の中で「柏餅を食べると家系が途絶えない」と考えられるようになったそうです。 そこから「子孫繁栄」に結びつき、端午の節句に餅を柏の葉で包んだ柏餅が縁起の良い食べ物となり、江戸を中心に関東に広がりました。
草餅
「5」の数字が不吉とされていた中国では、5の重なる5月5日はよくない日とされていたそう。邪気を払うとされるよもぎを使ったお餅を食べたり、お風呂に入れていました。
その文化が伝わり、薬草としても使われるよもぎの草もちを食べることで健康を願ったとされています。
カツオ・ブリ
端午の節句にカツオなどの魚を食べる地域もあるそうです。
カツオは「勝男」という漢字が当てられることから、勝負に勝てる強い男になるようにという願いを込めて食べるそうです。
また、ブリやスズキといった出世魚も縁起が良い食べ物とされています。
タケノコ
4月から5月上旬が旬のタケノコも、こどもの日に食べられる食べ物のひとつです。
タケノコの成長の速さと生命力の強さから、すくすくと健やかに育ってほしいという願いを込めて食べられるようになりました。
炊き込みご飯にすると、香りと食感が楽しめるのでいいですね♪
お寿司
ハレの日の定番料理といえばお寿司!?
最近では、こどもの日にちらし寿司やいなり寿司を食べる家庭も多くなっています。
子どものお祝いの日なので、子どもが好きで食べやすいものを選ぶようになった背景があると思います。
こいのぼりや兜の形をしたケーキなども店頭に並ぶようになり、こどもの日の食べ物はバリエーションが豊富になってきています。
子どもと作ろう! ごはんで簡単レシピ
ご飯で即席かしわもち風(2個)
【 材料 】
ごはん 150g
砂糖 小さじ1(なくてもOK)
つぶあん 大さじ2
かしわの葉 2枚
【 作り方 】
①ごはんに砂糖をふりかけてつぶすようにしながら粘りが出るまで混ぜ合わせ、2等分する。
②手を水で濡らして潰したご飯を広げ、つぶあん(大さじ1/1個)を入れて丸める。
③かしわの葉で包んで出来上がり。
こどもの日の風習や由来を知り、それを子どもたちと共有しながら、子どもの好物でテーブルを囲んで、美味しく・楽しくこどもの日をお祝いをしましょう♪
この記事を書いてくれた人:あらきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。