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これを読めばお箸マナーは安心! お箸の豆知識から、正しいお箸の使い方まで。

お箸は、日本人の食文化に欠かせないものです。

日本食ブームにより、外国人の方がお箸で器用に食事をする場面も珍しいものではなくなってきました。

平成25年12月には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
それは単に日本食のメニューだけではなく、和食をめぐる文化を差します。

もちろん、お箸も含まれます。

ところで、お箸の持ち方・使い方に自信はありますか? 日本人でも美しいお箸の使い方ができる人は少ないと言われています。
内閣府・食育推進室が平成22年に実施した調査では、伝統的なお箸の持ち方をしているのは約半数の54%という結果が出たそうです。

毎日あたりまえに使うものですから、周りに対して失礼のないようマナーを身につけておきたいですね。

今回は、正しいお箸の使い方をみてみましょう。

8月4日は箸の日

毎年8月4日は「8(は)」「4(し)」の語呂合わせから、箸の日と制定されています。正しいお箸の持ち方から食文化の見直しまで、お箸について考えようという民俗学研究家の提唱により、わりばし組合が1975年(昭和50年)に制定しました。

箸の日には、東京赤坂の日枝神社で行われる「箸感謝祭」で、箸のお焚き上げが行われています。
箸感謝祭とは、食べるために必要な「箸」に対し、日ごろの感謝や、延命長寿と無病息災を祈願し、箸供養を行うお祭りです。
日本人にとってお箸は、単に食べる道具としての扱いにとどまらない、特別な想いが感じられますね。

これだけは知っておきたい、最低限のお箸マナー

お箸の使い方では

嫌い箸(きらいばし)
忌み箸(いみばし)
禁じ箸(きんじばし)

と言われるマナー違反があるのをご存じでしょうか。
実はタブーとされるお箸マナーは、約40種類もあります。
その中でも、ついやってしまいがちな5つをご紹介しましょう。

【 渡し箸 】
食事の途中で、お箸を食器の上に渡して置くこと。
これは、「ごちそうさま」という意味になります。箸置きがない時にやりがちです。

【 寄せ箸 
器の中に箸先をかけて、器を引き寄せたり動かしたりすること。
器を動かす時は、きちんと手を使いましょう。

【 すくい箸 
お箸を揃えて、スプーン代わりにすくって食べること。
お箸でつまめない食材のみ、すくうことが許されています。できるだけスプーンを使いましょう。

【 ねぶり箸 
箸に付いた食べ物を口でなめて取ること。
これはマナー違反の上位に挙げられます。お箸につくのは、お箸の乾燥が原因。御飯よりも先に汁物をいただくと、つきにくくなります。

【 指し箸・刺し箸 
「指し箸」は食事中に箸で人や物を指し示すこと。
「刺し箸」は、食べ物を箸で突き刺して口に運ぶこと。持ち上げにくい料理にやりがちなので注意しましょう。

「こんな時はどうするの?」役立つお箸知識

マナー違反以外にも、こんなシチュエーションでのお箸の扱いについても知っておくと便利です。

【 食べ終わった「割り箸」の扱い 
箸置きがあれば置いてもいいですが、入っていた箸袋に割り箸をしまう方が良いようです。
その際、使用したことが分かるように、箸袋を半分斜めに折って割り箸を入れるとベターです。

【 大皿料理に取り箸がついていない 
お箸を逆さまにして食べ物を取るのはマナー違反です。
取り箸をもらえないか尋ねましょう。用意してもらえない場合は「取り箸がないので直箸でよろしいでしょうか」と皆さんの合意を得ましょう。

いかがでしたでしょうか。
昔は年配者から受け継がれたお箸のマナーですが、核家族化が進んだことも理由でしょうか、現代では知らない人も多いと言われています。改めてお箸のマナーを学び、美しい所作でお料理を楽しみたいものですね。

この記事を書いてくれた人:さとう きょうこ
専業主婦から毎日新聞社のライターを経て住宅会社に就職。広報、人事部を立ち上げ、『家を売るライター』として有名建築家や経営者、顧客を取材。雑誌書籍の編集や採用人事も担当。16年の勤務を経て2020年に独立。


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