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[土鍋で炊き込みごはん#17]だし香るたこめし

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

今回はまず
土鍋で取るだしの素晴らしさをお伝えしようと思います!

土鍋はだしを取るのも得意だと以前からお伝えしていますが、「土鍋だから美味しいだしが取れる」というよりは、「土鍋だと簡単にだしが取れる」というのが、最大のポイントです。

本当に簡単なのです。
土鍋なら、思い立ったらすぐにだしが取れます!

改めて、土鍋で取るだしの取り方をお伝えしましょう。
簡単なわけはいくつかあります。

まず、1つめ。
沸騰まで時間がかかるので、昆布は水につけ置かなくてもしっかりだしが出ます。
以前、この方法できちんと昆布から旨みが出切ったか心配になり、だしを取ったあとの昆布を食べてみたところ、見事その昆布からは旨みが消滅していましたので、「絶対に大丈夫だ!」と確信しました。笑

そして2つめ。
沸騰して火を止めてもしばらく温度が保たれるので、しっかりだしが出切ります。微妙な火力調整をしつつ弱火で数分間煮出す……なんてことをしなくても、沸騰したらすぐに火を止めて放置していたら、もう5分後には完成です。最近は美味しいだしパックもたくさんありますので、鰹節を使うのと同様にだしパックを利用するのも手軽でおすすめですよ。

絶対やってほしい!

土鍋で取る昆布・鰹だし

【材料】
水 1000㎖
だし昆布 10g
鰹節 30g

【作り方】
(1)土鍋に水と昆布を入れてふたをして中火にかけ、沸騰したら鰹節30gぐらいを加えて火を止める。
(2)そのまま5分放置して、昆布と鰹節を除く。
※目を離した隙に土鍋が沸騰し過ぎた場合は、コップ一杯程度の差し水をすれば修正可能。

とにかく簡単なので、ぜひ試してみてください。きちんと取っただしで作る煮物や汁物は格別なので……!

もちろん炊き込みごはんも!
今回ご紹介するたこめしは子どもたちも大好きなごはんで、子どもが小さい頃にはよく作った思い出のごはんです。白米の代わりにもち米で作るのもおすすめですよ。

だし香るたこめし

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのにちょうどいい、中サイズの土鍋です。

【材料】
白米 2合
たこ 80g
[A]だし汁 320㎖
[A]みりん 10㎖
[A]しょうゆ 10㎖
[A]塩 2g

【作り方】
(1)
研いだ米をボウルに入れ、米が浸る量の水(分量外)を加えて20分浸水し、ざるに上げてしっかり水気を切る。

(2)たこは薄切りにする。ネギは小口切りにする。

(3)土鍋に[A]と米を入れてよく混ぜ、たこをのせる。ふたをして中強火で4〜5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして7分加熱する。火を止めて20分蒸らす。

たこは縮むので、大きいかな? と思うサイズでも大丈夫。
炊き上がり! だしが香ります……!

(4)ふたを開けてねぎを加え、さっくりと混ぜる。

ねぎが合います。あおさのりも合います。
シンプル&簡単なので、ぜひ作ってみてください。

土鍋とだしが温かかったため、米の浸水は分量外の水で行いました。吸水した米を炊くため、水量はいつもの0.85倍です(今回は2合/400㎖のところを340㎖(だし+みりん+しょうゆ)にしました)。

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾(長谷製陶株式会社)
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。
伊賀焼窯元 長谷園「webレシピ」にて土鍋レシピを担当。


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