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食から始まる豊かな生活を再発見するメディア「Discover LIFE」です。 日本人の主食である「お米」の歴史や食文化・食べて痩せるダイエットなど、知っているようで意外と知らないトリビアから暮らしに役立つ情報まで、さまざまな視点でご紹介します。

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[土鍋で炊き込みごはん#17]だし香るたこめし

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 今回はまず 土鍋で取るだしの素晴らしさをお伝えしようと思います! 土鍋はだしを取るのも得意だと以前からお伝えしていますが、「土鍋だから美味しいだしが取れる」というよりは、「土鍋だと簡単にだしが取れる」というのが、最大のポイントです。 本当に簡単なのです。 土鍋なら、思い立ったらすぐにだしが取れます! 改めて、土鍋で取るだしの取り方をお伝えしましょう。 簡単なわけはいくつかあります。

    • 開運を招く「一粒万倍日」、2024年はいつ?

      「一粒万倍日」と書いて、なんて読む? どんな意味? ヒント:一粒から一本へ、そして万倍もの数へ 一粒の籾(もみ)からたくさんのお米へ「一粒万倍日」は「いちりゅうまんばいび」と読み、古くから日本の暦にある吉日の一つです。 たった一粒の籾(もみ)が一本のイネへ成長し、 稲穂からその万倍もの数のお米が収穫できる という意味があります。 つまり、ごくわずかなものが万倍の数量へ飛躍的に増えること。 前向きで縁起のよい言葉なので、何か新しいことを始めるのにぴったりな日と考えられて

      • 地に足のついたブランド米。長野県の「五郎兵衛米」

        「地に足のついたブランド米」……今回は長野県の「五郎兵衛米」について紹介します。 長野県は比較的標高が高く、気候は極端に暑くなることもなく、かつ山々から流れ出る清らかな水も相まって、各地で美味しいお米が収穫されています。 その中でも高級ブランド米として知られているのが「五郎兵衛米」です。 長野県佐久市の旧浅科村地区の、限られた地域「五郎兵衛新田」で栽培されているお米を指しますが、その栽培地域は400ヘクタールほどです。 長野県の田んぼの面積は51,500ヘクタールあるの

        • [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉖脳を育てるご飯

          「ブレインフード」という言葉をご存知ですか? 脳に欠かせない栄養が豊富に含まれる食べ物をブレインフードと言います。子どもの発育はもちろんですが、おとなの疾患や加齢から脳を守ることもできるブレインフードは、すべての年齢層にとって知っておきたい情報ではないでしょうか。 食生活に簡単に取り入れられるのブレインフードそれでは日々の食生活に簡単に取り入れられる、ブレインフードをご紹介していきます。 【青魚】 DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には、脳に存在

        [土鍋で炊き込みごはん#17]だし香るたこめし

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          [土鍋で炊き込みごはん#16]新生姜とそら豆の炊き込みごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 春は美味しい食材であふれていますね。 いろいろと食べたいものがあって、スーパーに行くのも楽しみな季節です。特にたけのこは大好物なので、新鮮そうなものがあったら迷わず買って、はまぐりやわかめと炊き合わせたり、つくねと炊き合わせたり、いろいろ楽しんでいます。 もちろん炊き込みごはんも! 昨年のレシピ、よかったら作ってみてください。 今回ご紹介するのは、新生姜の炊き込みごはんです。そら豆も一

          [土鍋で炊き込みごはん#16]新生姜とそら豆の炊き込みごはん

          足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

          今や日本食の代名詞とも言えそうなお寿司ですが、その種類は多種多様です。握り寿司、ちらし寿司、手巻き寿司……海外発のカリフォルニアロールまで。 今回ご紹介するのは、山口県の岩国市に伝わる押し寿司で、別名「殿様寿司」とも呼ばれているのだとか……。 「殿様寿司」の名にふさわしい大きく華やかなお寿司山口県の岩国市は、かつて城下町として栄えた歴史を持ち、現在でも多くの歴史・文化遺産を残す美しい町です。 シンボルに掲げるのは、300年ほど前に建てられた五連アーチの「錦帯橋」、そして

          足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

          コシヒカリのブランド米。群馬県川場村「雪ほたか」

          皆さんも聞いたことがある 「ブランド米」という呼び方。 実はこの「ブランド」となっている名称は、お米の品種名そのものの場合もあれば、品種名とは別のネーミングの場合もあります。 前者については「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」「あきたまち」といった誰もが知っているような有名な名前のお米が挙げられます。 また道府県レベルの自治体が開発及びPRに力を入れているオリジナル品種……例えば「ゆめぴりか」(北海道)、「つや姫」(山形県)、「いちほまれ」(福井県)などもこれに含まれます。

          コシヒカリのブランド米。群馬県川場村「雪ほたか」

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉕春をすっきり迎えるための毒だしレシピ

          冬、動物や人間のカラダは、寒い時期を乗り切るためにエネルギーを蓄えようと脂肪がつきやすくなり、水分や毒素をためやすくなります。同時に感情や気など、色々なものをココロに溜め込みやすい時期でもあります。 そして春はエネルギーの移行期であり、冬に溜め込んだものが外に出ていくデトックスの時期になります。 冬に溜め込んだものをしっかり排出(排毒)し、カラダとココロを整えることが春やその先を元気に健康に過ごす鍵となります。 ポイントは"肝臓"暖かくなるにつれて、代謝を促し解毒してく

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉕春をすっきり迎えるための毒だしレシピ

          【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

          さて、表紙の写真の食べ物ですが。 皆さんは何と呼んでいますか? 和食の定番とも言えるこちらの料理ですが、日本各地によって呼び名が異なるそうです。 大半の方は「炊き込みご飯」 きっとこう呼んでいますよね! ご飯にしょうゆと具材の味がしみしみ!誰にとっても親しみ深い「炊き込みご飯」ですが、京都府や大阪府を含む近畿地方では「かやくご飯」、三重県では「味ご飯」、沖縄県では「ジュシー」と、地域によってネーミングが様々あるようです。 そして奈良県では、しょうゆで味を付けた炊き込

          【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

          [土鍋で炊き込みごはん#15]あさりごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 もう春? そんな気がするほど暖かい日があったりして、なんだか春の美味しいものが無性に食べたい今日この頃。 私は春になるとあさりやハマグリなどの貝類が恋しくなります。調べてみると、あさりは4月〜から産卵を控えて、身がふっくらして旨みが増すのだとか。春は旬なのですね。 というわけで、ちょっと気が早いですが、季節はずれの陽気に誘われて今回はあさりの美味しいごはんを炊いてみることにしました。

          [土鍋で炊き込みごはん#15]あさりごはん

          知る人ぞ知るお米#3 栃木県のお米

          今回は「知る人ぞ知るお米」シリーズの第三弾、 ひとつの銘柄をご紹介するのではなく、「栃木県のお米」をご紹介します。 栃木県といえば、大消費地「東京」にほど近いお米の生産県です。 米屋から見ると、「関東のお米」にはある程度のヒエラルキーがあり、千葉・茨城・栃木が上位に位置づけられる生産地です。 もう少し各県の情勢を見てみましょう。 千葉県は房総半島の温かい気候を利用して、早場米の生産が盛んです。特に新米時期になると「ふさこがね」や「ふさおとめ」といったお米が新米商戦をにぎ

          知る人ぞ知るお米#3 栃木県のお米

          〜ふりかけの歴史〜「ふりかけの元祖」はいったい?

          「ふりかけ」の定義日本の多くの家庭で常備されている「ふりかけ」。 ふりかけメーカーでつくる業界団体である全国ふりかけ協会によると、ふりかけとは「水産物、農産物、畜産物等のうち、一種または複数種を調味乾燥し、又これに海苔、胡麻、調味料、その他を混合。主として、主食その他にふりかけて食する副食」と定義しています。 こう聞くと少々難解な気もするが、なんてことはない。 そもそも「ふりかけ」の語源は「ごはんにふりかけて食すもの」。 細かく刻んで、ごはんにふりかけて食べるものは総じて

          〜ふりかけの歴史〜「ふりかけの元祖」はいったい?

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉔冬の養生に、カラダをあたためる薬膳

          冬本番の冷え込むこの季節。少しでもカラダを温める食べ物をとって、代謝を上げていきたいですね! 今日は薬膳をテーマに書いていきます。 薬膳と聞くと「なんか難しい」「普段使わない食材とか取り入れるのはちょっと……」という方も多いのではないでしょうか? 簡単に薬膳について説明しましょう。 薬膳は、中国の伝統的な医学の考えに基づいた食事のことです。その日の体調に合わせた食材を取り入れることで、カラダの不調を整える、そんなシンプルな考え方です。 風邪をひいた時に生姜湯を飲んだりす

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉔冬の養生に、カラダをあたためる薬膳

          [土鍋で炊き込みごはん#14]パエリア風シーフード炊き込みごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 先日テレビを見ていたら、美味しそうなパエリアを出すお店を紹介していました。そのお店では、ストウブのような鍋にパエリアの材料を入れて、鍋ごとオーブンで焼き上げるのだとか。 土鍋でもできそう! そう思い立ち、さっそく作ってみることにしました。 味付けの詳細は分からないので、想像で組み立てたレシピですが、なかなか美味しくできました。 大まかな工程は以下の通り。 直火で炊くと焦げがちだけど

          [土鍋で炊き込みごはん#14]パエリア風シーフード炊き込みごはん

          【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

          「茶がゆ」といえば。 以前に山口県の郷土料理でさつまいも入りの「茶がゆ」を作ったことがありました。 今回ご紹介するのは、和歌山県の郷土料理「茶がゆ」です。地元では親しみを込めて「おかいさん」と呼ばれ、愛されているのだとか。 「木の国」和歌山県で作られたおかゆ料理和歌山県の古い国名は「紀の国」です。 これはもともと「木の国」が転じたものともいわれるくらい、和歌山県は森林面積が広いのが特徴です。県の面積の4分の3以上を森林が占めています(木の妖精、キノピーというゆるキャラもい

          【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

          知る人ぞ知るお米#2 三重県産「結びの神」

          今回は「知る人ぞ知るお米」シリーズの第二弾、 三重県産「結びの神」をご紹介します。 三重県産のお米……関東の人にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、三重県と言えば伊賀地方のお米が有名です。 実は約400万年前には伊賀地方は琵琶湖だったのです。琵琶湖の湖底であったため今でも伊賀の土地は肥沃であり、収穫されるコシヒカリは「食味ランキング」で最高評価の「特A」を頻繁に獲得しています。 ただ、今回はその「伊賀米」ではなく、三重県独自品種として開発された「結びの神」についての

          知る人ぞ知るお米#2 三重県産「結びの神」