マガジンのカバー画像

食・暮らしの豆知識/レシピ

204
運営しているクリエイター

記事一覧

お米が出てくる昔話3選

お米が出てくる昔話3選

「おむすびころりん、すっとんとん」
「ころりんころりん、すっとんとん♪」
思わず口ずさんでしまうこのフレーズは、日本の昔話「おむすびころりん」から。昔話にはお米がテーマになっているものも結構ありますね。

今回は3つのお話をご紹介します。

ねずみにあげたおむすびのお礼は……? 「おむすびころりん」ざっくりあらすじ:
正直なおじいさんが山でうっかり落としたおむすびが、ねずみの穴の中へ。おじいさんは

もっとみる
[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉝世界に羽ばたくおにぎり

[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉝世界に羽ばたくおにぎり

おにぎりは、長い歴史を持つ日本の伝統的な食べ物です。
日本では、古くから米を握って持ち運びやすくしたおにぎりが親しまれてきました。その起源は弥生時代までさかのぼるともいわれ、平安時代にはすでに貴族や武士たちが弁当として持参していた記録があります。特に戦国時代、兵士たちが戦場で食べる携帯食として重要な役割を果たしていました。

当時は保存食の一つとして塩や梅干しが具に使われ、栄養を補給しつつ腐敗を防

もっとみる
[土鍋で炊き込みごはん#23]玄米の牛肉炊き込みごはん

[土鍋で炊き込みごはん#23]玄米の牛肉炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

実はこの1ヶ月、玄米炊飯に挑戦していました。前回炊いてみたロウカット玄米ではなく、ガチ玄米です。

玄米は手強いですね。
土鍋で炊いても、固めの独特の食感が白米のようにモチモチしたりすることはありません。

でも、それが玄米ですよね!
滋味深くて、美味しい。
玄米が大好きになりました。笑

玄米は加熱時間が長く

もっとみる
米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

今回は、米が使われている漢字のクイズから始めたいと思います。

まずは
「爆米」という漢字です。

さて、なんて読むのでしょうか? 「ばくまい」ではありませんよ!

「米」という漢字の由来は、な~んだ?答え:
「爆米」の読み方は「はぜ」でした。

「はぜ」とは、もち米を煎ってふくらませたお菓子のこと。いわゆるポン菓子と呼ばれるもので、ひな祭りのお菓子にも使われているそうです。ずっと日本語を使ってい

もっとみる
[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉜きのこがすごい

[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉜きのこがすごい

秋の味覚の一つでもある、きのこ。
美味しいだけだはなく、カラダに良い影響を与える嬉しい作用が多くあります。

きのこ類はエネルギー源としての役割はあまりなく、これまではどちらかといえば香りや旨み、歯触りを楽しむ嗜好品として位置付けられてきました。しかし、きのこ類には多くの食物繊維や、病気の予防にも役立つ成分が含まれることが分かり、以前より注目されるようになってきました。

食物繊維がすごい!食物繊

もっとみる
[土鍋で炊き込みごはん#22]玄米ときのこの炊き込みごはん

[土鍋で炊き込みごはん#22]玄米ときのこの炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

みなさまは、玄米はお好きですか?
私はふだんから玄米を食べません。興味はあるのですが食べないのは、「浸水時間も炊飯時間も長くかかるし、ちょっと固めの食感が苦手」というのが大きな理由です。

もちろん、玄米で炊き込みごはんを作ったこともありません。

しかし!
先日スーパーに行くと「ロウカット玄米」というものが売

もっとみる
ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

令和6年の夏、
人生二度目の米不足を経験するとは……。

実は学校給食の長い歴史でも米不足・米余りの時期がありました。児童・生徒の心身の健全な発達のため、正しい食の知識と習慣を身につけるためなど、学校給食の役割は多岐に渡っていますね。

今回は、学校給食の歴史を紐解いてみたいと思います。

お寺発! 学校給食がスタート日本最初の学校給食は、明治時代まで遡ります。
現在の山形県鶴岡市のお寺の中に建て

もっとみる
[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉛お米と大豆のお話

[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉛お米と大豆のお話

米と大豆。
この2つは、日本の食文化とは切っても切れない、大切な食材です。
今回は、私たち日本人の食卓に欠かせない「米」と「大豆」についてのお話をしてみたいと思います。

米は日本の誇る主食であり、大豆からは醤油・味噌などの調味料の他に、納豆や豆腐・きな粉といった日本を代表する食材がたくさん生まれています。
米と大豆がどんなふうに私たちのカラダに良いのか? 美味しいレシピを交えながらご紹介します!

もっとみる
[土鍋で炊き込みごはん#21]土鍋ビビンパ

[土鍋で炊き込みごはん#21]土鍋ビビンパ

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

土鍋でごはんを炊くと、普通に「おこげ」がよくできます。
このおこげを生かして、石焼ビビンパのようなごはんが作れないかな? と思い立ちました。

おこげは炊飯時の水の量を少し減らすと作りやすいのですが、そうするとごはんが少し硬めに炊き上がります。でも、ビビンパのように汁気を含んだ食材やタレを混ぜ込むなら、少し硬い

もっとみる
田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

「田んぼアート」。
中々聞きなれない言葉ですよね。

田んぼ全体をキャンパスに見立てて、稲によって絵を描く作品のことを指しているようです。このアートの要となる稲は、有色米を使っているのだとか……?

ざっくり説明! 田んぼアートって?水田を巨大なキャンバスに見立て、色の異なる稲を使って大きな絵を描き出すことを、田んぼアートと言っているようです。アートに使う稲は、人口着色料で染めるのではなく有色米な

もっとみる
無洗米ってどうなんでしょう?

無洗米ってどうなんでしょう?

「無洗米」というお米があります。
これは炊飯時にお米を洗わなくてもいい、というお米で、1991年に開発されました。

「炊飯時に『洗う』という工程が省かれた」ということで、時間に追われている共働き夫婦、人手不足で現場が回らない飲食店、野外キャンプで水を汚したくない人……等々が好んで活用しているお米です。
しかし…その味については、あまり良い評判を聞きません。筆者は講演時に参加者からよく質問を受けま

もっとみる
[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉚お酢のすごいパワー

[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉚お酢のすごいパワー

お酢は、人間が手がけて作り出した最古の調味料と言われています。
酢の歴史はとても古く、紀元前5000年ごろのバビロニア(現在のイラク)で使われていたと言われています。
人類の祖先が果物や穀物を蓄えている間にアルコールができ、さらに自然の酢酸菌が作用して偶然誕生したものがお酢の起源。人類の歴史とともにあった調味料といえます。

日本でのお酢の歴史日本のお酢といえば、米を原料としてつくられた米酢です。

もっとみる
実践編「3・1・2弁当箱法」。栄養バランスの整った食事が簡単に

実践編「3・1・2弁当箱法」。栄養バランスの整った食事が簡単に

「3・1・2弁当箱法」を知ったので、今回はセオリー通りに弁当箱に詰めてみました。ルールに従うだけで、栄養バランスが整ったお弁当が簡単にできました!

「3・1・2弁当箱法」おさらい「3・2・1弁当箱法」とは、弁当箱を使ったバランスの良い食事作り方法のこと。その人に合った一食の適量を、主食:主菜:副菜を3:1:2の割合で弁当箱に詰めるだけで、何をどれだけ食べればいいのか、すぐに分かるというものです。

もっとみる
[土鍋で炊き込みごはん#20]スパイス炊き込みごはん

[土鍋で炊き込みごはん#20]スパイス炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

今回の炊き込みごはんは、スーパーで簡単に手に入る食材で、ビリヤニ風の炊き込みごはんを作ってみることにしました。

実は私、今スパイス料理に夢中なのです!

私は長谷園(ながたにえん)という三重県伊賀市にある伊賀焼窯元のアンテナショップ「長谷園 東京店 igamono」(恵比寿)に勤めているのですが、ここでは毎月

もっとみる