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食から始まる豊かな生活を再発見するメディア「Discover LIFE」です。 日本人の主食である「お米」の歴史や食文化・食べて痩せるダイエットなど、知っているようで意外と知らないトリビアから暮らしに役立つ情報まで、さまざまな視点でご紹介します。

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コシヒカリのブランド米。群馬県川場村「雪ほたか」

皆さんも聞いたことがある 「ブランド米」という呼び方。 実はこの「ブランド」となっている名称は、お米の品種名そのものの場合もあれば、品種名とは別のネーミングの場合もあります。 前者については「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」「あきたまち」といった誰もが知っているような有名な名前のお米が挙げられます。 また道府県レベルの自治体が開発及びPRに力を入れているオリジナル品種……例えば「ゆめぴりか」(北海道)、「つや姫」(山形県)、「いちほまれ」(福井県)などもこれに含まれます。

    • [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉕春をすっきり迎えるための毒だしレシピ

      冬、動物や人間のカラダは、寒い時期を乗り切るためにエネルギーを蓄えようと脂肪がつきやすくなり、水分や毒素をためやすくなります。同時に感情や気など、色々なものをココロに溜め込みやすい時期でもあります。 そして春はエネルギーの移行期であり、冬に溜め込んだものが外に出ていくデトックスの時期になります。 冬に溜め込んだものをしっかり排出(排毒)し、カラダとココロを整えることが春やその先を元気に健康に過ごす鍵となります。 ポイントは"肝臓"暖かくなるにつれて、代謝を促し解毒してく

      • 【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

        さて、表紙の写真の食べ物ですが。 皆さんは何と呼んでいますか? 和食の定番とも言えるこちらの料理ですが、日本各地によって呼び名が異なるそうです。 大半の方は「炊き込みご飯」 きっとこう呼んでいますよね! ご飯にしょうゆと具材の味がしみしみ!誰にとっても親しみ深い「炊き込みご飯」ですが、京都府や大阪府を含む近畿地方では「かやくご飯」、三重県では「味ご飯」、沖縄県では「ジュシー」と、地域によってネーミングが様々あるようです。   そして奈良県では、しょうゆで味を付けた炊き込

        • [土鍋で炊き込みごはん#15]あさりごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 もう春? そんな気がするほど暖かい日があったりして、なんだか春の美味しいものが無性に食べたい今日この頃。 私は春になるとあさりやハマグリなどの貝類が恋しくなります。調べてみると、あさりは4月〜から産卵を控えて、身がふっくらして旨みが増すのだとか。春は旬なのですね。 というわけで、ちょっと気が早いですが、季節はずれの陽気に誘われて今回はあさりの美味しいごはんを炊いてみることにしました。

        コシヒカリのブランド米。群馬県川場村「雪ほたか」

        • [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉕春をすっきり迎えるための毒だしレシピ

        • 【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

        • [土鍋で炊き込みごはん#15]あさりごはん

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          知る人ぞ知るお米#3 栃木県のお米

          今回は「知る人ぞ知るお米」シリーズの第三弾、 ひとつの銘柄をご紹介するのではなく、「栃木県のお米」をご紹介します。 栃木県といえば、大消費地「東京」にほど近いお米の生産県です。 米屋から見ると、「関東のお米」にはある程度のヒエラルキーがあり、千葉・茨城・栃木が上位に位置づけられる生産地です。 もう少し各県の情勢を見てみましょう。 千葉県は房総半島の温かい気候を利用して、早場米の生産が盛んです。特に新米時期になると「ふさこがね」や「ふさおとめ」といったお米が新米商戦をにぎ

          知る人ぞ知るお米#3 栃木県のお米

          〜ふりかけの歴史〜「ふりかけの元祖」はいったい?

          「ふりかけ」の定義日本の多くの家庭で常備されている「ふりかけ」。 ふりかけメーカーでつくる業界団体である全国ふりかけ協会によると、ふりかけとは「水産物、農産物、畜産物等のうち、一種または複数種を調味乾燥し、又これに海苔、胡麻、調味料、その他を混合。主として、主食その他にふりかけて食する副食」と定義しています。 こう聞くと少々難解な気もするが、なんてことはない。 そもそも「ふりかけ」の語源は「ごはんにふりかけて食すもの」。 細かく刻んで、ごはんにふりかけて食べるものは総じて

          〜ふりかけの歴史〜「ふりかけの元祖」はいったい?

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉔冬の養生に、カラダをあたためる薬膳

          冬本番の冷え込むこの季節。少しでもカラダを温める食べ物をとって、代謝を上げていきたいですね! 今日は薬膳をテーマに書いていきます。 薬膳と聞くと「なんか難しい」「普段使わない食材とか取り入れるのはちょっと……」という方も多いのではないでしょうか? 簡単に薬膳について説明しましょう。 薬膳は、中国の伝統的な医学の考えに基づいた食事のことです。その日の体調に合わせた食材を取り入れることで、カラダの不調を整える、そんなシンプルな考え方です。 風邪をひいた時に生姜湯を飲んだりす

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉔冬の養生に、カラダをあたためる薬膳

          [土鍋で炊き込みごはん#14]パエリア風シーフード炊き込みごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 先日テレビを見ていたら、美味しそうなパエリアを出すお店を紹介していました。そのお店では、ストウブのような鍋にパエリアの材料を入れて、鍋ごとオーブンで焼き上げるのだとか。 土鍋でもできそう! そう思い立ち、さっそく作ってみることにしました。 味付けの詳細は分からないので、想像で組み立てたレシピですが、なかなか美味しくできました。 大まかな工程は以下の通り。 直火で炊くと焦げがちだけど

          [土鍋で炊き込みごはん#14]パエリア風シーフード炊き込みごはん

          【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

          「茶がゆ」といえば。 以前に山口県の郷土料理でさつまいも入りの「茶がゆ」を作ったことがありました。 今回ご紹介するのは、和歌山県の郷土料理「茶がゆ」です。地元では親しみを込めて「おかいさん」と呼ばれ、愛されているのだとか。 「木の国」和歌山県で作られたおかゆ料理和歌山県の古い国名は「紀の国」です。 これはもともと「木の国」が転じたものともいわれるくらい、和歌山県は森林面積が広いのが特徴です。県の面積の4分の3以上を森林が占めています(木の妖精、キノピーというゆるキャラもい

          【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

          知る人ぞ知るお米#2 三重県産「結びの神」

          今回は「知る人ぞ知るお米」シリーズの第二弾、 三重県産「結びの神」をご紹介します。 三重県産のお米……関東の人にとってはあまりなじみがないかもしれませんが、三重県と言えば伊賀地方のお米が有名です。 実は約400万年前には伊賀地方は琵琶湖だったのです。琵琶湖の湖底であったため今でも伊賀の土地は肥沃であり、収穫されるコシヒカリは「食味ランキング」で最高評価の「特A」を頻繁に獲得しています。 ただ、今回はその「伊賀米」ではなく、三重県独自品種として開発された「結びの神」についての

          知る人ぞ知るお米#2 三重県産「結びの神」

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉓免疫力アップご飯!

          寒さが厳しい季節になってきました。 風邪やインフルエンザがはやるこの季節、免疫力を高めて元気に過ごしたいものです! 免疫力とは 免疫力。 それは私たちのカラダにウイルス、細菌などの異物が侵入してきたときに、カラダを守るチカラのことを指します。 免疫力が低くなると異物と戦う機能が弱くなり、侵入してきたウイルスや細菌に対する抵抗力が低下し、その結果風邪を引きやすくなったり、他の病気にかかりやすくなったりします。 免疫力はさまざまな病気からカラダを守る、自己防衛システムといえ

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉓免疫力アップご飯!

          [土鍋で炊き込みごはん#13]子どもも好きな七草粥

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 あと数日で今年も終わり、新しい一年の始まりですね。 年末年始といえば、楽しみはごちそう。 大晦日の鍋と年越しそば、青のりと桜えびが入ったお雑煮、好きなものだけ詰め込んだおせち料理などなど、我が家にもささやかながら心弾む年末年始の献立があります。 ところでみなさん、七草粥は食べますか? 私は七草粥までが、正月〜年始のお楽しみです。 でも昔、子どもが小さかった頃、子どもにとって七草粥はぜん

          [土鍋で炊き込みごはん#13]子どもも好きな七草粥

          【長野県郷土料理】明日は「はんごろし」にする? いや「みなごろし」がいいな

          なんだか物騒なタイトルですが……、 今回ご紹介するのは長野県に伝わる郷土料理です。 長野県ではさらに「てうち」も得意なのだとか……。 「は、は、はんごろし!? 逃げろ~!」早速ですが、昔話をひとつ。 山の中で道に迷った旅人が、見知らぬ民家に泊めてもらうことになりました。すると夜中に隣りの部屋からヒソヒソと話し声がします。 「明日は『はんごろし』にするかい?」 「いや『みなごろし』だなぁ」 「よし『てうち』もしようか」 それを聞いた旅人は「ひぇ~!」と一目散に逃げ出しま

          【長野県郷土料理】明日は「はんごろし」にする? いや「みなごろし」がいいな

          米粉を使った簡単おやつ

          米粉とは、お米(うるち米やもち米)を細かく砕いて粉末状にしたものです。米粉が注目を集め始めたのはわりと最近ですが、和菓子の材料として上新粉・餅粉・白玉粉などと呼ばれ、団子や餅、饅頭などさまざまな食品の原材料に古くから使われていました。 近年では米を微細に製粉する技術が上がり、小麦粉と同じくらい使いやすくなったことから、これまで小麦粉を原料として作られていたパンや麺類、洋菓子など、さらに幅広い用途で使われるようになっています。 米粉の種類◎上新粉 うるち米を原料としている

          米粉を使った簡単おやつ

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉒秋の過ごし方で冬の寒さに負けない体に!

          いよいよ乾燥の季節が始まりますね。 乾燥することで肺がダメージを受けやすく、呼吸器系トラブルが起こりやすくなったり、肌もカサカサ乾燥してきたり……。 そんなカラダの不調には、内側から潤いを与えてくれる食材を積極的に取り入れるよう意識してみましょう。 肺を潤す食べ物「肺」のトラブルが気になるこの時期には、「肺」をうるおす旬の食べ物がたくさんあります。 野菜ではれんこん、さつまいも、やまいも、ゆり根、果物では梨や柿、その他ではこんにゃく・豆腐・白キクラゲなどがおすすめです!

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉒秋の過ごし方で冬の寒さに負けない体に!

          お祝いは黄色いご飯で。大分県郷土料理「黄飯と黄飯かやく」

          ”おうはん”、”かやく”に”えそ”……? 何だか耳慣れない言葉が並んでいるのが、今回ご紹介する大分県の郷土料理。文化庁が認定している「全国各地の100年フード」にも選ばれています。 はたして、そのお味は? 味や見た目を引き立てる 彩り豊かな黄色いご飯黄飯(おうはん)のはじまりは、戦国時代に遡るようです。 大分県臼杵藩では、質素倹約を行っていたため、お祝いのお赤飯の代わりに黄飯を作ったとされています。当時は貴重な食材だった小豆の代わりに、くちなしの実を砕いた汁でお米に着色し

          お祝いは黄色いご飯で。大分県郷土料理「黄飯と黄飯かやく」