Discover LIFE

食から始まる豊かな生活を再発見するメディア「Discover LIFE」です。 日本人の主食である「お米」の歴史や食文化・食べて痩せるダイエットなど、知っているようで意外と知らないトリビアから暮らしに役立つ情報まで、さまざまな視点でご紹介します。

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    実は日本発祥!? 中華二大丼「天津飯」と「中華丼」

    中国では、餡かけご飯全般を「燴飯(フイファン)」と呼び、東南アジアの華僑の間でもあんかけご飯は広く親しまれています。 一方、昔ながらの町中華を中心に、日本での中華の定番料理となっている「天津飯」と「中華丼」。 実はいずれも中国から伝わったものではなく、日本独自に発展した料理なのです。 この2品は一体どのように誕生したのでしょうか。 中華二大丼の歴史に迫ってみたいと思います。 「天津飯」と「カニ玉」「天津飯」と聞き、パッと思いつくのは中国の天津市。 しかしその発祥は、191

      • [どうしてそうなった!?]くまさんの輝き

        [どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。 今回のお米は 熊本県の「くまさんの輝き」です。 熊本県は、九州地方で随一のお米の生産量を誇る県です。 それは九州地方で有名な焼酎の原材料が、熊本県では芋や麦ではなく米であることからも分かります。 熊本県のお米事情とは、ざっくりとこういった感じです。 品種は「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」がメインですが、そのような中、突如現れたのが「森のくまさん」。 そのネーミングの破壊力、そし

        • 早い、安い、だけでない。「牛丼」のうまさの秘密

          “牛丼ひとすじ300年、早いの、うまいの、安いの〜♪” このフレーズが記憶にある諸兄も多いはず。 80年代に一世を風靡した、漫画「キン肉マン」でお馴染みのこの歌。 テレビアニメで毎週のように流れてきたこのフレーズを口ずさめる方、多いのではないでしょうか。 実はこれ、𠮷野家のCM“牛丼ひとすじ80年〜♪“のパロディなのです。 それもそのはず、牛丼の誕生は明治初期。 あの𠮷野家でも300年の歴史はないのです(といっても創業120年超!)。 とりわけガテン系に馴染み深い牛丼の歴

          • [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑬春を迎えるぼた餅(みりんあんこでつくるぼた餅)

            ある年の春分の日、春分の日ってどんなものを食べるといいんだろう……と調べたことがありました。すると、 ぼた餅・お赤飯・お彼岸そば(うどん)・つくし・八朔 などが出てきました。 今回はその中から「ぼた餅」にスポットライトを当ててみたいと思います。 ぼた餅とは春分の日というより、春のお彼岸にはお供え物として「ぼた餅」を用意する習慣があります。 春は桜などの多くの花が咲き誇る季節であり、春に咲く花のひとつに牡丹があります。小豆の色が牡丹に似ていることから、「ぼたん餅」と呼ば

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            [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑫春野菜〜山菜で毒出し&疲労回復

            寒さが和らぐ春の始まり。 この時季になると、 “だるいな〜”と感じることはありませんか? 夏は暑さで汗をかくので、毒素を体から排出しやすいですが、冬は寒さで内臓まで冷えてしまい基礎代謝が低下してしまいます。そのため冬は毒素を溜め込みやすくなってしまいます。 春の「体のだるさ」は、肝臓がフル活動し始めた証拠です! 冬に溜まった老廃物などを解毒し、カラダに必要な栄養を運ぶためにがんばっているのです! 春に苦い野菜(春野菜)を食べて、冬に溜め込んだ毒を出すという食養生の知恵

            米粉のパンやスイーツが流行る理由とは

            最近、米粉を使ったパンやスイーツが増えてきているようです。 そうなると小池精米店へ「米粉ってありますか?」という問い合わせが増えますが……残念ながら弊社では取り扱いはありません。 米屋が「お米」を売ろうとすると、どうしてもお米の最大のライバル「パン」に対する「お米の優位性」を語る必要が出てきます。そしてその優位性のうち最も説明しやすい内容が「お米は粒で摂取するのに対し、パンは粉で摂取する」なのです。 「粒」は「粉」より太りにくいつまりはこういうことです。 炭水化物を摂

            [土鍋で炊き込みごはん#4]炊き込みちらし寿司

            Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 もうすぐ3月。 これからの時期は桃の節句や卒業式・入学式など、ご家庭でお祝いのごちそうを用意する機会が多いのではないでしょうか。 今回はそんなときに重宝する、土鍋で炊く酢飯のメニュー「ちらし寿司」のレシピをご紹介します。 米を炊くときに酢を入れてしまうので、“いつもと違う水加減で米を炊いて、炊けたら調合した酢を混ぜて、急いでうちわで扇いで……”という、慣れたら簡単かもしれないけど初心者や

            東西「親子丼」対決!

            みんな大好き卵料理! の大定番である「親子丼」。 割下などで玉ねぎと一緒に鶏肉を煮て、溶き卵でとじ、ふたで蒸らしてふわっと仕上げ。丼ご飯にのっけて、三つ葉や刻み海苔をちらして出来上がり。 「親子丼」は鶏の肉と卵を使うことに由来し、家庭でできる簡単料理です。 昔から蕎麦屋の定番料理であり、近年は親子丼専門店も人気ですね。 レトルト品に、最近はフリーズドライまであり、身近すぎる存在の「親子丼」。その起源は東京と大阪とされ、他の丼と比べてはっきり記録に残っているようです。 親子

            [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑪重ね煮で野菜のエネルギーを丸ごといただく

            重ね煮とは 本来、野菜が持っている自然の「うまみ」を 最大限に引き出してくれる料理法です。 食材を陰陽順に重ねて、無水もしくは少量の水で煮るだけの簡単料理! 陰陽ってなに?東洋では、食材に対し陰と陽が決められています。 陰の食材は『体を冷やす』『暑い地域で採れる』の特徴があり、海藻・きのこ・茄子・トマト・青葉など葉野菜・夏野菜が陽性の代表的な食材です。 陽の特徴は『体を温める』『寒い地域で採れる』です。大根・玉ねぎ・人参・ごぼう・蓮根などの根菜・冬野菜が代表的なものに

            [土鍋で炊き込みごはん#3]タイ風鶏の炊き込みごはん

            Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 今回はタイ料理「カオマンガイ」を参考に、鶏の炊き込みごはんを作ることにしました。美味しくできました〜! 「カオマンガイ」を調べてみたところ、まず鶏肉をやわらかくしっとり煮て、そのスープでごはんを炊き、鶏肉は具としてごはんにのせる料理のようです。 土鍋なら米を炊くのと当時に鶏肉も美味しく炊けるはず。 そこで鶏肉を煮てスープを取る工程を省き、鶏肉と米を一緒に炊いていくことにしました。 大

            たこの島の漁師飯! 愛知県郷土料理「たこ飯」

            一年を通じて、海で魚と真剣勝負を繰り広げる漁師たち。 魚に一番近い彼らから生まれた料理が、漁師飯です。面倒な調理や高価な調味料はなんにもいりません。 今回は、たこ本来の味を楽しむ愛知県郷土料理「たこ飯」をご紹介します。 愛知県にある島の中で一番小さい! 海の幸が豊富な日間賀島愛知県知多半島の先端からわずか2kmのところにある日間賀(ひまか)島。 ゆっくり歩いても2時間程度でぐるりと一周できる小さな島で、人々は豊かな海と自然に囲まれて暮らしてきました。 豊富にとれる魚介類の

            [どうしてそうなった!?]おいでまい

            [どうしてそうなった!?]は、変わったお米のネーミングの由来についてご紹介していくシリーズです。 今回のお米は 香川県の「おいでまい」です。 「四国で美味しいお米?  しかも香川県で??  香川県は『うどん県』だろう?」 香川県に美味しいお米がある、そんな話を聞いた一般消費者は(口に出さずとも)、恐らくこういった反応をすると思います。 米屋も同じです。 小池精米店のような東京の米屋にとって、西の産地はあまり縁がありません。それでも近畿や九州のお米は時々目にしますが、四

            [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑩菊芋どう食べる?

            初めて見たときは生姜と思った”菊芋”。 ”芋”と名前がつくから芋の仲間かと思いきや、そうでもない!! 菊芋はごぼうと同じキク科ヒマワリ属の植物です。 北アメリカが原産地で、江戸時代の終わり頃に飼料用作物として日本に入ってきました。そのころは「ブタイモ」と呼ばれていたそう。 繁殖力が非常に強いため在来種を絶滅させる危険性があることから、環境省は野生化したものを要注意外来種に指定しています。そんなダークな一面もある菊芋ですが、菊芋はカラダ想いのスーパーフード!! 味や香りに

            江戸屋台メシの代名詞「天丼」

            「天丼」といえば、今も昔も庶民の味。 カラッと揚げた天ぷらをごはんにのせて甘塩っぱいタレをかける、正式名称は“天ぷらどんぶり“で、「天丼」はその略称です。 ちなみに「天重」と「天丼」は、器が重箱か丼か、という違いです。 天ぷらはこのところ特に値上げの大きい油と小麦粉を使うため少々厳しい状況にありますが、最近まで大手チェーンではワンコインで堪能できた、今も昔も変わらぬ庶民の食。 今回は「天丼の歴史」に迫りたいと思います。 そもそも「天ぷら(てんぷら)」の起源は現在多くの

            ほろ苦風味に驚いた! 山口県郷土料理「茶がゆ」

            本州の最も西に位置する山口県。 アジア大陸に近いため、早くから稲作が伝わったとされています。 しかし大きな平野や盆地が少ないため、山の斜面に階段状に作った棚田を利用して米作りが行われてきました。 そこで生まれた、米を節約するための料理とは? 朝からコトコト……お米から炊いたおかゆは格別三方が海に囲まれた山口県は漁業が盛んで、特に下関といえば日本随一のふぐの聖地と呼ばれるほど。 さらに温暖な気候をいかして、みかん栽培も行われてきました。 しかし米作りの方は田畑が少ないため

            自分でもできる! 雑穀ブレンド

            最近は白米ではなく、玄米や分搗き米でお米を食べる人が増えています。 以前と比べて健康志向の方が増えてきた証です。 ただ、玄米や分搗き米は栄養が豊富ですが、一方で「食べにくい」「香りが気になる」といった声もあり、白米を食べ慣れた人にとってはややハードルが高い食べ方ではあるようです。 そういった人には白米の風味を楽しみつつ、白米だけで不足している栄養素を摂取するとことができる「雑穀をブレンドする」とい食べ方がお勧めです。ただ、この食べ方は実は新しい食べ方ではありません。 そ