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[土鍋で炊き込みごはん#22]玄米ときのこの炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

みなさまは、玄米はお好きですか?
私はふだんから玄米を食べません。興味はあるのですが食べないのは、「浸水時間も炊飯時間も長くかかるし、ちょっと固めの食感が苦手」というのが大きな理由です。

もちろん、玄米で炊き込みごはんを作ったこともありません。

しかし!
先日スーパーに行くと「ロウカット玄米」というものが売られていました。

「ロウカット玄米」は玄米表面の「ロウ」の層を均一に除去した玄米です。玄米の栄養価を保ちながら、吸水性は白米なみにあるので、玄米を柔らかく美味しくいただくことができるのだとか。しかも無洗米。

最高&美味しそう〜!

今回はこの「ロウカット玄米」を使って、ヘルシーな炊き込みごはんを作ってみたいと思います!

大まかな工程は以下の通り。

(1)玄米を浸水する
(2)水切りした玄米・分量の水・材料を土鍋に入れて炊く
(3)刻んだ漬物を加えて混ぜる

炊き込んだ具材はたっぷりのきのこシーチキンです。
どうしてこの食材を選んだのかというと、玄米は炊くのに時間がかかるので、長時間加熱しても食感を損なわない食材を組み合わせなきゃ……と思ったのです。が、後から知りましたが、ロウカット玄米は白米と同じ炊飯方法で炊けるみたいです。トホホ。白米よりかなり長めに火にかけちゃいました。
でもおかげでお焦げもできて、なかなか美味しい一品になりました。簡単でヘルシーで、玄米にぴったり。ぜひお試しください。

玄米ときのこの炊き込みごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのにちょうどいい、中サイズの土鍋です。

【材料】
ロウカット玄米 2合(300g)
水 450㎖
きのこ(まいたけ・しめじ) 合わせて150g
シーチキン(ノンオイル) 1缶(70g)
塩 小さじ1
しょうが(すりおろし) 少々
お好みの漬物 50g
白ごま 少々

【作り方】
(1)
ロウカット玄米・たっぷりの水(分量外)をボウルに入れ、2時間浸水する。
きのこは食べやすい大きさに切ったり割いたりする。

(2)玄米をざるに上げて水切りし、土鍋に入れる。分量の水・シーチキン(汁ごと)・塩・しょうがを加えて軽く混ぜ、上にきのこをのせる。

きのこたっぷり。お好きなきのこで!

(3)ふたをして中強火で約7分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして20分加熱する。火を止めて20分蒸らす。

炊き上がりはこんな感じ。
玄米とは思えない柔らかさ。モチモチしてました。すごい。

(4)ふたを開け、汁気を絞って刻んだ漬物を加え、全体をさっくりと混ぜる。仕上げに白ごまを適量かける。

しば漬けや高菜、たくあんなどもっとクセの強い漬物も試したい。

ロウカット玄米、本当に白米みたいに柔らかく炊けました。でも味は玄米! 美味しい。今回はロウカット玄米がどんなものなのか知るための習作の炊き込みごはんだったので、これからはもっといろいろな玄米の炊き込みごはんに挑戦してみたいと思います。

しょうががシーチキンとよく合いました。

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾(長谷製陶株式会社)
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。
伊賀焼窯元 長谷園「webレシピ」にて土鍋レシピを担当。


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