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[土鍋で炊き込みごはん#8]アジの干物と梅干しの炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

毎日暑いですね〜!
食欲が湧かず、毎日の献立アイデアも浮かばず、苦しんでいる方もいるのではないでしょうか。私は苦しんでおります。笑
手の込んだ調理は極力避けて、切るだけ・乗せるだけ・焼くだけ・煮るだけ・チンするだけで美味しい……、そんな一品を追い求めています。

しかし今回ご紹介する「アジの干物と梅干しの炊き込みごはん」は、ちょっとだけ手間がかかります。しかし作りはシンプルで、できあがるものはしみじみと美味しいので、どきどき無性に、何としてでも作って食べたくなる一品なのです。
このごはんに、野菜がたくさん入った汁を添えれば、もう夏の献立は完成。ぜひ作ってみてください。

大まかな工程は以下の通り。

(1)だしを濃いめに取って冷まし、米を浸水する
(2)アジの干物をグリルでこんがり焼く
(3)土鍋に(1)を入れ、(2)・梅干しをのせて炊く
(4)干物を取り出して身をほぐし、土鍋に戻し入れ、梅干し(種は除く)と一緒によく混ぜる

塩やしょうゆは入れません。
干物や梅干しの塩気でじゅうぶん美味しく仕上がります。

アジの干物と梅干しの炊き込みごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。

【材料】
白米 2合
だし汁(鰹・昆布で濃いめに取る) 400㎖
アジの干物 1尾
梅干し(塩分約7%のものを使用) 1個
大葉 5〜6枚
ごま 適量

【作り方】
(1)
米は研いでしっかり水気をきり、ボウルなどに入れる。だしを濃いめに取り、しっかり冷まして分量をはかり、米のボウルに加えて20分浸水する。

(2)アジの干物を魚焼きグリルでこんがり焼く。焦げて炭になった部分は取り除く。

アジの尾やエラ周辺は焦げたので、この後除きました。

(3)土鍋に(1)を入れ、米の上に(2)と梅干しをのせ、ふたをする。

焦げの風味も美味しい。

(4)中強火で約5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして7分加熱する。最後に強火にして30秒加熱し、火を止めて15〜20分蒸らす。

熱いうちに身をほぐします。

(5)ふたを開け、アジを取り出して身をほぐし取り、土鍋に戻し入れる。梅干しの種を除き、全体をよく混ぜる。仕上げにごまと千切りにした大葉をかける。

大葉をかけてから全体をよく混ぜてもOK!

だしは余ったらそのまま飲んでも美味しいぐらいの濃さに取ります。アジ・梅干しの旨みと塩味も合わさるので、調味料を入れなくてもじゅうぶん美味しくできます。旨みがあるのにさっぱりしていて、夏にぴったりの炊き込みごはんですよ〜!

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。


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