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[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑮食べ物のチカラで梅雨を乗り切る

梅雨の時期になると、カラダが”だるい”と感じる方いませんか?
ある調査では、6割近くが不調を感じていると報告されています(女性が7割近い!!)。

梅雨のだるさの原因は”低気圧”です。
大気が低気圧になると、身体は副交感神経が優位に働くようになります。副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経なので、カラダがお休みモードになり「だるい」と感じてしまうそうです。
また中医学の五行説をカラダに応用した「五臓」の考え方では、梅雨の時期カラダにたまりやすい湿気を嫌う臓器は「脾=胃」と考えられています。脾臓には食物を消化吸収し、全身に送り届ける役割があります。

湿気が脾臓にたまると臓器がうまく働かなくなり”食欲が湧かない””何となく消化が悪い””体がだるい”などの症状が出てきます。

五臓とは… 漢方で、肺・心・脾(ひ)・肝・腎(じん)の五つの内臓のことをいいます。

梅雨の時期の食事のポイント

食事のポイントは、なるべく生もの(特に刺し身など)や油っこいものは控えめにして、消化がよいもの・温かいものを選ぶようにしましょう。
この季節は消化に負担のかからない”お粥”が一番おすすめです。

梅雨の時期のおすすめ食材

取り入れてほしいのが、脾臓の機能を促し、消化機能を高めてくれる食材です。黄色くて、甘い(食物に含まれる自然の甘さ)食べ物=カボチャ・トウモロコシがおすすめです。

【カボチャ】
食材としては温性なので、温める作用が強く、脾の弱りによく働きます。疲れやそれに伴うめまい、食欲不振、浮腫などに良いと言われています。

【トウモロコシ】
胃腸のはたらきを整えて、食物の消化吸収力を高めます。余分な水分を出すので、むくみ・尿の出が悪い時にもおすすめです。
利尿作用のある食材なので、体内に水分が溜まることによる”梅雨バテ”を防ぎます。

きゅうり・ズッキーニ・とうもろこしなど、夏野菜の多くにはカリウムという、むくみ解消に効果的な栄養素を含んでいるものが多く、体の中に溜まった水分を排出する働きがあります。
あさり・はまぐりも利尿作用が高い食材です。

【きゅうり】
カリウムを多く含むきゅうり。カリウムには塩分量を調整する利尿作用があるため、むくみ予防にもつながります。

【あさり】
肝臓の機能を高めて、毒素をスムーズに排出しやすいカラダに導いてくれるチカラがあります。

また発汗を促す食材を取り入れることで、適度な汗で水分をカラダから排出できます。
代表的な食べ物が生姜・ネギ・香辛料などです。

【生姜】
胃の中がちゃぽちゃぽするような感じを改善し、胃の働きを健康に保つ作用があります。

梅雨を乗り切る簡単レシピ

①とうもろこしとあさりの焼き飯

【 材料 】(2人分)
ご飯 … 300〜400g
とうもろこし缶 … 100g
あさり缶 … 50g
(あれば)ネギ・生姜 … 少々

水切りしたとうもろこし・あさりと、あればネギ・おろし生姜を油(大さじ1ほど)をひいたフライパンで炒め、ご飯を加える。ご飯がほぐれてきたら、醤油小さじ1、塩胡椒少々で味付けして完成です。

 ②カボチャと生姜のお粥さん

【 材料 】(4人分)
かぼちゃ … 1/6個(一口大カット)
生姜 … ひとかけ(みじんぎり) 
お米 … 1合 
塩 … 小さじ1

材料を全て炊飯器に入れ、お粥モードで炊けば完成です。

食べるものに気をつけるのはもちろん、適度な運動や湯船に浸かることも、カラダの水分バランスを整えるためには大切です!

「梅雨だる」から「夏バテ」に繋がってしまわないよう、臓器を労わりココロとカラダを整えていきましょう!

この記事を書いてくれた人:あらきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。

https://www.instagram.com/yu_co.ss/


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