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[土鍋で炊き込みごはん#14]パエリア風シーフード炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

先日テレビを見ていたら、美味しそうなパエリアを出すお店を紹介していました。そのお店では、ストウブのような鍋にパエリアの材料を入れて、鍋ごとオーブンで焼き上げるのだとか。

土鍋でもできそう!

そう思い立ち、さっそく作ってみることにしました。
味付けの詳細は分からないので、想像で組み立てたレシピですが、なかなか美味しくできました。

大まかな工程は以下の通り。

(1)土鍋でだしを取る・だしを計量して調味料を加える
(2)土鍋に材料を入れてふたをする
(3)オーブンで焼き、余熱調理する

直火で炊くと焦げがちだけど、オーブンならじっくり熱が入るからうまくいくのでは……そう思ったのですが、ホントにその通りでした! もちろんオーブン庫内でふきこぼれることもないので、安心して挑戦してみてください。

作る前に、ふたをした状態の土鍋がオーブンに入るか、確認するのを忘れずに。

パエリア風シーフード炊き込みごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。

いつもは白い土鍋を使うのですが、白い土鍋は色が変わりやすいため、ふたをオーブンで加熱したくない思いがあり、今回は茶色いアメ釉の土鍋を使いました。

【材料】
無洗米 300g
赤えび(有頭) 4尾
あさり 200g
じゃがいも 1個
にんにく 1かけ
【A】トマトペースト 大さじ1
【A】塩 小さじ1
水 500㎖
だし昆布 5g
かつおぶし 30g
黒こしょう 少々
ディル 少々

【作り方】
(1)
土鍋に水・だし昆布を入れ、ふたをして中火にかける。沸騰したらかつおぶしを加え、火を止めて5分おく。
ざるなどに上げてだしを400㎖量り取り、【A】を加えてよく混ぜる。
オーブンは230℃に予熱する。

(2)赤えびはよく洗って汚れを除き、ヒゲが長い場合は切り落とす。背中に切込みを入れ、背わたを除く。キッチンペーパーで水気を取る。

背中に切り込みを入れると食べるときも楽ですよ。

(3)あさりは砂を吐かせてよく洗う。じゃがいもは皮をむいて食べやすい大きさに切る。にんにくは薄切りにする。

(4)(1)で使った土鍋にじゃがいも・米・【A】を混ぜただし・にんにく・えび・あさりを順に入れ、ふたをする。

じゃがいもはけっこう大きめでOK。
材料を順に入れてください。

(5)230℃に温めたオーブンで30分加熱し、そのまま庫内で15分余熱調理する。

(6)黒こしょう・刻んだディルを全体にかける。

完成! 美味しくできました。

私は最初20分オーブンで加熱して、余熱調理のあとにふたを開けてみたところ、少し水っぽかったのでさらに10分追い焼きしました。オーブンの機種によって火力も違うと思いますので、加熱時間は20〜30分を目安に調整してみてください。水っぽくても、追い焼きでらくらく修正できます。

えびは、殻付きのまま背中に包丁で切り込みを入れたかったので、殻が柔らかい赤えびを使いました。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾(長谷製陶株式会社)
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。
伊賀焼窯元 長谷園にて土鍋コーディネーターとして活動中。