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[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉔冬の養生に、カラダをあたためる薬膳

冬本番の冷え込むこの季節。少しでもカラダを温める食べ物をとって、代謝を上げていきたいですね!

今日は薬膳をテーマに書いていきます。
薬膳と聞くと「なんか難しい」「普段使わない食材とか取り入れるのはちょっと……」という方も多いのではないでしょうか?

簡単に薬膳について説明しましょう。
薬膳は、中国の伝統的な医学の考えに基づいた食事のことです。その日の体調に合わせた食材を取り入れることで、カラダの不調を整える、そんなシンプルな考え方です。

風邪をひいた時に生姜湯を飲んだりするのも、薬膳を取り入れた暮らしの知恵の一つでもあります。

薬膳を取り入れるポイント

①旬の食材を意識する

すべての食べ物には、カラダに何らかの影響を及ぼす効果があります!

②食材の効能を理解する

それぞれの効能を理解することで、普段の食事選びを体調に合わせることができます。

大根やかぶには消化を助ける効果があるため、年末年始の胃の疲れやもたれに。

れんこんや白きくらげなど、白い食材は肺を潤す効果があります。

また漢方薬としてもよく使われるしょうがやシナモン・唐辛子には血流を促進し体温を上げる作用やカラダを温めることで免疫力を上げる効果が期待できます。
紅茶に生姜・シナモンをプラスするとさらにカラダを温める効果がアップするので寒い日のティータイムにおすすめです!

③陰と陽を意識する

カラダを冷やす「陰」のものと、体を温める「陽」のものがあります。健康を保つためには、それぞれを上手に組み合わせることが大切です。

陰性と陽性の食品・食材の陰陽を簡単な見分け方は、採れた時期や地域です。

夏野菜・南国で育った食べ物はカラダを冷やす効果があり、「陰性」の食べ物です。反対に冬野菜や寒い地域で育った食べ物はカラダを温める効果があり、「陽性」の食べ物が多いです。

薬膳料理というと、ウコンや高麗人参・クコの実など、普段使わない食材のイメージがあったかと思いますが、そればかりではありません。カラダに寄り添うご飯が薬膳料理なのです!

冬の薬膳レシピ

◎黒豆のハト麦入りご飯◎

【 材料 】
米 2合
黒豆 1/2カップ
ハト麦 大さじ2(丸麦の場合は浸水が必要です)
塩 小さじ1

①お米を洗い、水に浸しておく。
②その間に黒豆をフライパンで15分程度炒る。
③黒豆が炒り終わったら、炊飯器に水切りしたお米・入り黒前・ハトムギ・塩を入れて水を2合分+大さじ4入れて炊飯する。

\薬膳ポイント/
黒豆はカラダを温め、体内の余分な水分を除く作用があります。
ハト麦は脾の働きを助け、水分や血液の代謝を促すと同時に、カラダの中の老廃物を排出し、胃腸の調子を整えてくれます。

◎サバ缶と梅生姜の混ぜご飯◎

【 材料 】
ご飯 2杯分
サバ缶 1缶(汁は除いておく)
梅干し 1個(細かく刻んでおく)
ごま油 小さじ1
★醤油・みりん・酒 各小さじ1
★砂糖 小さじ1/2
★すりおろし生姜・・・小さじ1/2
★白胡麻 お好みで

①ごま油をフライパンで熱して、サバを投入する。
②水気を飛ばすように炒める。
③汁気が飛んだら★を加えて味をなじませる。
④ボウルにご飯・刻んだ梅干し・炒めた鯖缶を合わせ、よく混ぜたら完成。

\薬膳ポイント/
生姜はカラダを温める食材の一つ。
サバは血の巡りを良くし 身体を温める作用と、胃を元気にして体力を付けてくれる作用があります。またサバにはイライラした気分を解消する効果もあるといわれています

薬膳の基本は「カラダに合った美味しい食事」です。季節や体調にあった食材を選ぶことで「未病」を防ぐ一歩となります。
喉がイガイガするな〜とか、むくみがあるな〜など、食事作りの時に自分や家族の体調を意識することが薬膳を取り入れる第一歩です!
特定の食べ物を制限したり過剰に食べたりするのではなく、バランス良く、おいしく食べるという食事が基本となります。
カラダの声を聞きながら、冬の養生をしていきましょう。

この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。

https://www.instagram.com/yu_co.ss/