[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑧お茶の話(体を温める飲み物・冷ます飲み物)
毎日必ず口にする飲み物。
飲み物が自分のカラダにどんな影響を与えるか、考えたことはありますか?
一口に飲み物と言っても種類が多すぎますが、例えばお茶も種類によってカラダを温めてくれたり、冷ましてくれたりします。
カラダを冷ましてくれるお茶
よく飲まれているお茶といえば“緑茶”や“麦茶”。
緑茶や麦茶にはカラダの熱を冷ます作用があります。なので、夏に飲むとカラダの火照りを取るなどの効力を発揮してくれます。
ただ、夏だからといってあまりにも積極的に麦茶や緑茶を取り入れるのも注意が必要!
冷え性の方は特に、オフィスワークで冷房ガンガンのお部屋の中、さらに緑茶や麦茶を飲みすぎるとカラダが中からも冷えて、冷え性の悪化にもつながります。
カラダを温めてくれるお茶
冷え性の方にはカラダを温めるお茶=ほうじ茶や烏龍茶・紅茶など発酵茶があります。
特にカフェインの入っていないものがおすすめで、ルイボスティー・黒豆茶は寒くなる季節や冷え性の方に取り入れてほしい飲み物の一つです。
ブレイクタイムにはコーヒー? 紅茶?
おしゃれなカフェが近年どんどん増えていますが、ドリンクは何を注文されていますか?
とあるリサーチでは7割がコーヒー派というデータを発見しました(女性は6割)。
さて問題です!
コーヒーと紅茶ではどちらがカラダを温めてくれるでしょう。
正解は「紅茶」です。
(とはいえこちらもカフェインが含まれているので飲み過ぎは注意)
ブレイクタイムには好きな飲み物でリラックスが一番ですが、どっちも好きという方は、その日の気温やカラダの状態でコーヒー・紅茶を選ぶといいですね。
コーヒーを飲みながら体を温めたい方には「シナモン」を使ったフレーバーコーヒーがおすすめです。
シナモンが苦手な方はカフェインレス(デカフェ)コーヒーもおすすめ。カフェインによる体温低下を抑えつつ、コーヒーの香りでリラックス効果も得られるので、冷え性なコーヒー派ブレイクタイムにぴったりです。
ホットにすればカラダが温まって良いかというと、そうではないことがここまででわかっていただけたかと思います。
漢方の考え方では、色の薄いもの、たとえば緑茶やミルクはカラダを冷やすといわれています。また、南国で栽培されるコーヒーも身体を冷やします。
その他は抹茶・豆乳・ビール・白ワイン・ジュース(砂糖が入っているもの)はカラダを冷やします。
カラダを温める飲み物は発酵・焙煎されているかがポイント。
玄米茶や玄米コーヒ、たんぽぽコーヒー、ココア(砂糖は入れない)、赤ワインはカラダを温めてくれます。
生姜湯や葛湯などもカラダを温めてくれる飲み物です。
玄米茶と玄米コーヒー
お茶コーナで見かける玄米茶。
玄米茶という名前ですが、実際に使われる多くのお米が白米なのだそう。初めて聞いた時は衝撃でした。
蒸した白米をきつね色になるまで炒って、番茶や煎茶の茶葉と一緒に混ぜれば玄米茶が完成します。
お茶の豊かな風味と、炒ったお米の香ばしさが同時に楽しめる玄米茶はさっぱりとしていて飲みやく、カフェインが少ない点でも人気が高まっています。
カフェインに敏感な方には玄米コーヒーがおすすめです。コーヒーと名付けられていますが玄米を炒って入れてたお茶なので、ノンカフェインです。
玄米コーヒーは煎り具合によって効能も異なりますが、基本的にはカラダを温める飲み物で、「食物繊維」「ビタミンE」「ビタミンB21」「ビタミンB2」などの成分が豊富。
デトックス効果・便秘解消・冷えの改善などの嬉しい効果が期待できます。
日本といえばお米!
飲み物でもお米を楽しめるのは嬉しいですね♪
そもそもカラダが冷えるとどうなるの?
昔に比べて日本人の平均体温は約1℃下がり、最近では老若男女を問わず、低体温化が問題になっています。
“冷え”はあらゆる不調や病気のベースをつくるといわれています。
冷え性だけど年中麦茶だった〜という方は季節でお茶を変えてみたり、毎日3回飲んでるコーヒーを一杯はデカフェに変えてみたり、のぼせ気味の方はカラダを冷ます飲み物を飲んでみたり……。
自分のカラダに耳を傾けながら、飲むものの選択をして健康な毎日をお過ごしください!
この記事を書いてくれた人:あらきゆうこ
出張玄米食堂あらきっちん店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会リクエストにて開催。
https://www.instagram.com/yu_co.ss/