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たこの島の漁師飯! 愛知県郷土料理「たこ飯」

一年を通じて、海で魚と真剣勝負を繰り広げる漁師たち。
魚に一番近い彼らから生まれた料理が、漁師飯です。面倒な調理や高価な調味料はなんにもいりません。

今回は、たこ本来の味を楽しむ愛知県郷土料理「たこ飯」をご紹介します。

愛知県にある島の中で一番小さい! 海の幸が豊富な日間賀島

愛知県知多半島の先端からわずか2kmのところにある日間賀(ひまか)島。
ゆっくり歩いても2時間程度でぐるりと一周できる小さな島で、人々は豊かな海と自然に囲まれて暮らしてきました。
豊富にとれる魚介類の中でも特にたこが名物で、港には大きなたこのモニュメントが置かれているほど。

そんな日間賀島の新鮮なたこ料理は、漁師たちの日常から生まれたものがたくさん。
その中のひとつ、郷土料理の「たこ飯」は、漁師たちが釣ったたこを船の上でぶつ切りにして、お米と一緒に炊きこんだ漁師飯がそのはじまりでした。スペースの限られた船の上でパッと作れるように、シンプルな調理&調味が最大の特徴。いつしか一般の人々にもたこ本来の食感を味わえる美味しさが伝わって、郷土料理となったのでしょうか。
 
ほかの地域でも煮たたこをご飯に混ぜることは多いのですが、生のたこをお米と一緒に炊きこむのが愛知流。生だこに火を入れることでご飯が美しい桜色に染まるため「桜飯」とも呼ばれることもあるそうです。
愛知県以外にも、愛媛県・香川県・広島県などの瀬戸内海地域でもよく食べられています。

シンプルイズベスト「たこ飯」は、かめばかむほどおいしかった!

「たこ飯」は作ったことも、食べたこともありません。
でも美味しい予感だけはしています。生だこが手に入らなければ蒸しだこや干したたこでも代用できるとのことなので、蒸しだこで作ってみました。

「たこ飯」の作り方

【 材料 】4人分
・お米    1.5合
・蒸しだこ  150g
・生姜    1片
・しょうゆ  大さじ2杯
・酒     大さじ1/2杯
・みりん   大さじ1/2杯
・みつば(お好みで)

【 作り方 】
(1)お米を洗ってざるに上げておきます。
(2)蒸しだこを2㎝程度の大きさに切ります。
(3)生姜を千切りにします。
(4)お鍋にお米を入れて、水と調味料(しょうゆ・酒・みりん)を合わせてお米1.5合分の量になるように加えます。
(5)(4)に蒸しだこと生姜をのせて炊きます。

(6)ご飯が炊き上がったらさっくりと混ぜ合わせ、三つ葉を散らして出来上がりです!

材料を切ってご飯と炊くだけ、調味料もごくシンプルなものだけ。なのになぜこんなに美味しいのでしょうか。ご飯を炊いている最中から生姜としょうゆの食欲をそそる香りが漂い始めました。

「たこ飯」への期待が高まったところで、実食!

日本人の誰しもが好む醤油味の甘辛ご飯に生姜がピリリと効いているため、口に運び続けても飽きるということはありません。そして主役のたこは、かむほどに旨みがじゅわじゅわ湧いてくるようなイメージ。蒸したたこを使いましたが固くなることもなく、ふっくらと炊き上がりました。

たこは日本人にとって親しみ深い食材の一つ。たこ飯にしたり、とろ火でゆっくり煮込んでやわらか煮にしたり、おでんの具材にしたり……。
今回の「たこ飯」は、まな板と包丁を使わなくても、料理用はさみで簡単に作れちゃいます。この美味しさがわかる味覚を持っていて良かった! と思った、素晴らしいたこ料理でした。

この記事を書いてくれた人:井上リエ
プロフィール:東京都在住。図書館司書を経て、ライター活動中。食べること料理すること、玄米とワインを愛する食いしん坊。
趣味はヨガ、旅行、ハーブの栽培で、健康と美容への探求心も旺盛。



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