[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉙初夏の味覚を味わうご飯
梅雨前から各地で30度を越す真夏日が続きましたね。
「過ごしやすい季節が来た〜!」と思ったらすぐに30度越えで、「カラダがついていかないよ〜っ」という方も多いのでは!?
そして比例するように、さっぱりしたものを求めて、そうめんやざるそばなど麺類のメニューが増えた方も多いと思います。しかし、それでは炭水化物しか摂れていません。
炭水化物はたんぱく質やビタミンなど、他の栄養素とバランスよく摂ってこその栄養素。
炭水化物だけでは脂質や乳酸になってしまい、カラダを疲れさせてしまうことになります。
カラダが喜ぶ初夏の食材
初夏〜夏にはこの時期に摂るべき栄養素を多く含む食材がいっぱい!
夏野菜に含まれるビタミン類は疲労回復や免疫力を高め、夏バテ予防や改善に効果があるとされ、β-カロテンは粘膜や皮膚を丈夫にする働きがあると言われています。
また初夏を迎える6月は多くの魚が旬を迎えます。
イワシやアジ、スズキなど、骨や歯の成長に欠かせないカルシウムやビタミンD、脳の発育にも役立つDHA・EPAが豊富に含まれます。
初夏の野菜たち
◎トマト
トマトにはリコピンという強力な抗酸化物質が含まれており、老化防止やがん予防に効果があります。また免疫力を高める効果があるビタミンCも豊富です。さらに水分を多く含むため、暑い季節の水分補給にも役立ちます。
◎キュウリ
キュウリはほとんどが水分で構成されており、体を冷やす効果があります。またカリウムが豊富で、体内の塩分バランスを整える効果もあります。
◎ナス
ナスにはナスニンというポリフェノールが含まれており、抗酸化作用があります。また食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果があります。さらに低カロリーでありながら満腹感を得やすいため、ダイエットにも効果的です。
◎オクラ
オクラは食物繊維やビタミンC・ビタミンKが豊富です。特に水溶性食物繊維であるペクチンが腸内環境を整え、便秘予防に効果的です。また疲労回復に役立つアミノ酸も含まれています。
初夏におすすめの食事メニュー
《焼きアジとナスの浅漬けの混ぜごはん》
【 材料 】2人分
ごはん どんぶり2杯(400g)
アジ 2尾分(3枚おろし)
ナス 1本(150gくらい)
白いりごま 少々
大葉 適量
サラダ油 小さじ1
☆調味料
塩 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1/2〜1
ごま油 お好みで適量
【A】酒 大さじ1
【A】みりん 大さじ1
【A】しょうゆ 大さじ1
【A】おろししょうが 小さじ1/3
【 作り方 】
① 薄めのイチョウ切りにしたナスに塩をふり、全体的になじませ揉み込む。なすがしんなりして透明感ができてきたら、水気を絞ってしょうゆ・お好みでごま油で味付けをする。
② アジは水気をふきとる。バットに【A】の調味料を入れて混ぜ、アジを加えてなじませ、5分ほどつける。
③ フライパンにサラダ油を入れて熱し、汁気を軽く切ったアジを入れ、両面に焼き色がついて火が通るまで弱火〜中火で焼く。
④ アジが焼けたら小骨を取りながらほぐし、ボウルにごはん・③のアジ・①のナス・白胡麻・刻んだ大葉を入れてざっくり混ぜ、盛り付ければ完成。
★アジはたんぱく質が豊富で、低脂肪・低カロリーな食材といわれています。また、脂質の代謝に欠かせないビタミンB2やたんぱく質の代謝に必要なビタミンB6など、ビタミンB群もたっぷり! 食欲が低下し、栄養バランスが崩れやすい夏でも、健康なカラダづくりを支えてくれる食材です。
初夏から夏にかけては、気候の変化に合わせて生活リズムを整えることが大切です。そして、旬の夏野菜を取り入れた食事を楽しむことで、健康的な生活を送ることができます。トマトやキュウリ、ナス、ゴーヤ、オクラなどの夏野菜を積極的に取り入れながら、魚やお米を中心をしたバランスの良い食生活を心がけましょう。自然の恵みを最大限に活かした食事で、初夏から夏を元気に乗り切りましょう。
この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。