[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉕春をすっきり迎えるための毒だしレシピ
冬、動物や人間のカラダは、寒い時期を乗り切るためにエネルギーを蓄えようと脂肪がつきやすくなり、水分や毒素をためやすくなります。同時に感情や気など、色々なものをココロに溜め込みやすい時期でもあります。
そして春はエネルギーの移行期であり、冬に溜め込んだものが外に出ていくデトックスの時期になります。
冬に溜め込んだものをしっかり排出(排毒)し、カラダとココロを整えることが春やその先を元気に健康に過ごす鍵となります。
ポイントは"肝臓"
暖かくなるにつれて、代謝を促し解毒してくれる「肝臓」の働きが活発になります。肝臓は自律神経の調節や血の貯蔵や循環、飲食物の解毒などの役割を担っています。
春野菜には肝臓の働きを助けてくれる成分が含まれているので、積極的に春野菜を食べて肝臓のサポートと、デトックス促進を目指しましょう。
「肝」を助ける食材
東洋医学には「春には苦味を盛れ」ということわざがあるように、春先に苦味のある食べ物を摂ることが良いとされています。これは、苦味が消化を促進し「肝」の働きを助けるためです。
◎菜の花◎
菜の花には「硫黄化合物イソチオシアネート」という名の苦み成分が入っていて、これが肝臓の解毒作用をアップさせてくれます。また、菜の花に含まれるアルカロイドという栄養価は新陳代謝を活発にし、デトックス効果があることが知られています。その他にも、菜の花にはカラダの余分なナトリウムや水分を排出させる作用を促す「カリウム」も豊富です。
毒だしレシピその①
《菜の花と炒り卵の混ぜご飯》
【 材料 】
ご飯 2杯分
菜の花 100gくらい
たまご 2個
白胡麻 適量
①菜の花をさっと茹でて冷水で冷まし、水気を切り食べやすい大きさに切り、醤油小さじ1/2で和えておく。
②フライパンにサラダ油を熱し、卵・砂糖小さじ1/2・塩少々を菜箸でかき混ぜながら炒める。
③菜の花・炒り卵・白胡麻をご飯に混ぜ合わせたら完成。
\ポイント/
胡麻にもカリウムがたくさん含まれているので、菜の花と合わせることで、さらなるデトックス効果が期待できそう♪
◎タケノコ◎
タケノコに入っているセルロースやリグニンなどの食物繊維は腸の掃除をしてくれたり、お通じをよくしてくれる働きがあります。またタケノコはカリウムも豊富で、体内の余分な水分の排出を促します。
毒だしレシピその②
《タケノコのドライカレー》
【 材料 】
合いびき肉 200〜250g
玉ねぎ 半分
ゆでたけのこ 小1/2個(約60g)
トマト 1個
ピーマン 1個
ニンニクチューブ 小さじ1
温かいご飯 茶碗2〜3杯分
【 合わせ調味料 】
顆粒スープの素 小さじ1
カレー粉 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
中濃ソース 大さじ1
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
①玉ねぎ・たけのこ・トマトはそれぞれ1cm角に切る。ピーマンは粗みじん切りにする。
②フライパンに油大さじ1・にんにくを入れて火にかけ、香り立ったら玉ねぎを加えて炒める。その後トマト・たけのこ・ピーマンを加えて炒め、最後に挽肉を加えさらに炒める。肉の色がほぼ変わったら合わせ調味料を加えてしっかり炒め、水1/2カップを加えて約5分煮る。
③器にご飯を盛り、ドライカレーをかける。
\ポイント/
カレー粉に含まれているターメリックで、肝機能アップを期待できます。
ご飯を玄米にすることで、デトックス効果がさらに期待できます。
カラダから排泄される老廃物の割合は、便が75%・尿が20%・汗が3%・髪と爪がそれぞれ1%だといわれています。つまり、老廃物のほとんどは便で排出されるということ! 腸内環境が整えば、それだけデトックスがスムーズに進むということになります。
春野菜を取り入れるのと同時に、お米をしっかり食べることで食物繊維も摂れ、肝臓のケアと腸内環境を整えていくことができます!
春のデトックスは、体調不良の解消を狙えるチャンス! 食べ物の力を借りて軽やかに春を過ごしましょう♪
この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。