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海がないのに魚料理? 山梨県郷土料理「さんまめし」

みなさんはこの1週間の間に、魚料理を何回食べましたか?
「お寿司を食べに行ったよ」
「さば缶なら食べた」という方や、
「魚料理はあまり食べず、肉料理が中心でした」という方もいらっしゃるでしょう。

今回ご紹介するのは、そんなみなさんにぜひ試して頂きたい一品、海がない山梨県の郷土料理「さんまめし」です。

新米と旬の魚があれば……

四方を海に囲まれた日本でも、最近は日常的に魚介類を食べる人が減りつつあるようです。魚の風味が気になったり、調理が大変だったりと、魚料理を食べるためのハードルは結構高いですよね。
 
でもみなさんご存じのように、魚は良質なたんぱく源です。特にDHAやEPAなどの必須脂肪酸は、健康や美容のために積極的に取りたいところ。
 
そこで、山梨県の郷土料理「さんまめし」です。
その名の通り、さんまとお米を一緒に炊き込んだ料理。しょうゆや酒で調味します。もともとは、新潟から売りにきた塩漬けの干しさんまを使っていたそうです。現代は海のない山梨県でも新鮮なさんまが手に入るので、稲狩りが終わった頃に新米と旬のさんまを使って作ります。

魚料理のハードルを下げて作った「さんまめし」

魚料理には何かと下ごしらえが大変なイメージがあります。
そこで、今回は魚屋さんでさんまを買ってみました。店頭に並んでいたのは、ピカリと光る美しくて立派なさんま。
「さんまめしを作りたいのですが……」というと、すぐに3枚におろしてもらえました。骨も取ってもらったので、お肉と同じような感覚で使えます。魚のくさみには、塩を使った下処理・しょうがなどの香味野菜で対策! 

「さんまめし」の作り方
【 材料 】3、4人分
・白米 2合
・さんま 2尾分の三枚おろし
・しょうが 40g
・大葉 少し
・水 2カップ
・しょうゆ 40g
・酒 40g

【 作り方 】
(1)白米を研いで水をきっておきます。
(2)さんまの三枚おろしに塩をふってから、キッチンペーパーで水気をふきます。
(3)しょうがは千切りにします。
(4)お鍋に、白米、さんま、水、しょうゆと酒を入れて炊きます。

(5)お米が炊けたら、お鍋の中でさんまをほぐします。
(6)しょうがをお鍋に入れて混ぜます。

(7)お茶碗に盛り、大葉をのせたら完成です!

お鍋の蓋を取れば、さんまから出ただしとしょうゆの風味が立ちのぼりました。少しお焦げもできていい感じ。さんまの身はやわらかく、臭みは全く感じません。さんまとご飯の相性がいいのはお墨付きですよね。
生のしょうがと大葉のさわやかさも、しょうゆ味のさんまの味を引き立てます。全てのうま味が混ぜ合わさって、おいしさが口から胃にしみ渡っていくようです。
 
できあがった料理は想像していたものと、味も見た目もぴたりと重なっていました。魚とお米って本当によく合いますね、幸せを感じます。簡単でおいしくて、健康にもいい魚料理。どんどん毎日の食卓に取りいれていきたいです。

この記事を書いてくれた人:井上リエ
プロフィール:東京都在住。図書館司書を経て、ライター活動中。食べること料理すること、玄米とワインを愛する食いしん坊。
趣味はヨガ、旅行、ハーブの栽培で、健康と美容への探求心も旺盛。

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