[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑥便秘にはやっぱり日本食
近年、便秘人口が増加しているってご存知ですか?
令和元年の国民生活基礎調査によれば、日本人で便秘に悩まされている方の割合は男性25.4%、女性43.7%!
女性は2人に1人が便秘という……( ; ; )
さらに驚きなのが、年々子供の便秘が増えていること。
高校生の2人に1人は便秘状態 or 便秘予備軍らしいです。
そもそも便秘ってどういう状態?
何日出てないと便秘か考えたことありますか? 実は毎日出ていても、残便感がある方は便秘です。
逆に2、3日に1回の排便でもスッキリ出ていれば便秘ではないそうです。
理想は毎日スッキリ排便! ですが、2、3日に一回の排便でも“スッキリ排便”していれば大丈夫!!
理想の便
バナナ1本分くらいの量がひとかたまりで出てくるのが理想的と言われています。うんちの量や回数は個人差が大きいですが、自分の平均値を知っておくと便秘に気付きやすくなります。
便秘の原因
ストレスなども関わっていますが、主な原因として運動不足・水分不足・食物繊維不足・腹筋力の低下があります。
日本食離れや、コロナ禍で室内で過ごすことが増えたことも近年便秘人口が増加している原因かもしれないですね。
便秘改善につながる食生活
食生活では「食物繊維」「水分」「乳酸菌」を取り入れることで、より効率的に腸の働きを整えることができます。
便秘を改善するために「食物繊維を摂りましょう」ってよく聞きますよね!
でも、ただ食物繊維を摂ればいいわけではありません。
食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。
不溶性食物繊維は便の量を増やして腸を刺激してくれます。水溶性食物繊維は腸の中で便の流れをスムーズにしてくれます。この2つをバランス良く摂ることが大切!
理想は
水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2
になるように食べること。
特に便秘で悩んでいる方は、ぜひ水溶性食物繊維の多い食べ物を意識して摂取することがおすすめです。
食物繊維豊富だから! とさつまいもばかり食べていると、余計に便をつまらせることになることもありますのでご注意を!!
食物繊維の他には、発酵食品がおすすめです。
発酵食品は、生きた菌で腸内細菌を補充できる・菌の死骸が腸内細菌のエサになる・消化しやすいという効果があります。
おすすめの発酵食品
食生活では「食物繊維」「水分」「乳酸菌」を取り入れることが大切と書きましたが、お味噌汁は便秘解消に取り入れてほしい習慣のひとつ!
お味噌汁にきのこ・わかめを加えて、納豆とお漬物は理想的な便秘予防・便秘解消ご飯です!
THE 日本の朝ご飯! ですね♪
また、季節の食材を取り入れていくことで、さらにカラダが喜ぶご飯になります。
日本の国土は南北に長く、四季が明確で多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化にも、これに寄り添い「自然を尊ぶ」という気質があります。
こうした日本の食についての習わしが、「和食:日本人の伝統的な食文化」として、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録もされています。
便秘改善には時間がかかります。自分に合うものを探して続けることが大事です。日本が誇る和食文化を大切にしながら、ココロもカラダも元気にしていきましょう♪
一度試して効かないからと諦めないでくださいね。改善すると良いこといっぱいですよ!!
この記事を書いてくれた人:あらきゆうこ
出張玄米食堂あらきっちん店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会リクエストにて開催。
https://www.instagram.com/yu_co.ss/