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「こめ油」ってどんな油?

皆さん「こめ油」をご存じですか?
初めて聞いた方も多いかもしれません。
こめ油とは、その名の通りお米が原料の油。

栄養価が高くて色んな料理に使いやすいなど、さまざまな特徴があるのでご紹介します。

「こめ油」はどうやってつくられるの?

「こめ油」は、玄米を精米した時に発生する“米ぬか”から抽出された油です。
国産米が原料なので、完全なメイドインジャパンの商品。
「米ぬか油」や「玄米油」と呼ばれることもありますが、食品規格のJASは「こめ油」を正式名称としています。
ココナッツオイルや大豆油などと同様、原料の規定がないことから、サラダ油に分類されています。

こめ油は風味や香りにクセがなく、素材の旨みをいかす美味しい油。
普段のお料理からパン・スイーツまで、使いやすいのが特徴です。

こめ油は酸化に強い油としても知られており、お料理の美味しさが長持ちするので、作り置きやお弁当にも最適です。
その理由となっている、こめ油の成分について詳しくみていきましょう。

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こめ油の成分と特徴

こめ油は、玄米1キロから約15グラムしかとれない大変貴重な油。
身体の働きを調節する役割をもった、数十種類もの生理活性物質が含まれています。
特にビタミンB群を中心としたビタミン類、カルシウムなどのミネラル、食物繊維、脂質、抗酸化成分などの栄養素を豊富に含んでいます。

具体的にはオレイン酸やリノレン酸、パルミチン酸などの多くの酸が含まれている他、抗酸化物質のオリザノールなどが含まれています。
また、タンパク質やビタミンEといった体に良い成分も豊富です。
抗がん作用などに効果がある植物ステロールのβ-シトステロールや、ビタミンEは、植物油の中でも特に含有量が多いとされています。

こめ油が体に良いとされる理由

こめ油最大の魅力は、精米によって失われてしまう米本来の成分を摂取できること。玄米が持つ健康パワーが凝縮されているからですね。

ではどんな成分があるのか挙げていきましょう。

(1) 細胞の健康維持を助ける “ビタミンE”
抗酸化作用により細胞の健康維持を助けます。

(2) ビタミンEの数十倍の抗酸化作用を持つ “トコトリエノール(スーパービタミンE)”
ビタミンEの数十倍の抗酸化作用がある成分。血管の若返りにはピッタリの成分です。

(3) 油の食物繊維 “植物ステロール”
油の食物繊維ともいわれ、悪玉コレステロールの吸収を抑える効果があるといわれています。こめ油にはこの植物ステロールが他の食用油より多く含まれています。

(4) こめ油特有の栄養成分 “γ-オリザノール”
抗酸化作用のあるお米特有の成分。更年期障害、胃腸神経症などの改善に効果があると言われており、シミやシワ、くすみなど、年齢肌の悩みを解消する働きもあります。

こめ油には健康を支える栄養素が多いことが分かりましたね。

栄養も使い勝手も優れたこめ油を日常に

他にも、こめ油は油切れがよく、天ぷらやフライがカラッと揚がる特徴があります。食用油に比べてベタつきが少なく、揚げ物の際に出る、鍋にこびりつくカスが少ないため、調理後の鍋や食器の洗い物が楽ちん。
これは嬉しいですね!

オリーブオイルのように、サラダや冷奴にかけてドレッシングとして使うのもおすすめです。油は料理に使う機会が多いので、より体に良いものを選びたいもの。
お米の国日本ですから、ぜひ美味しいこめ油を食卓に取り入れてみてくださいね。

この記事を書いてくれた人:さとう きょうこ
専業主婦から毎日新聞社のライターを経て住宅会社に就職。広報、人事部を立ち上げ、『家を売るライター』として有名建築家や経営者、顧客を取材。雑誌書籍の編集や採用人事も担当。16年の勤務を経て2020年に独立。