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食生活とアトピー。カラダは食べたものでできている

現代日本人はライフスタイルの変化から、食生活が乱れ、過食による栄養過剰、偏食による栄養失調、生活習慣病など様々な不調が出てきています。

「皮膚は内臓の鏡」と言われるように、アトピーは皮膚表面だけの問題ではなく、カラダの内面の弱りや乱れなどに原因があると考えられています。
そういったことから、アトピーの改善には、食生活の改善が大切なのです。口にしたものだけが私たちのカラダを作っているのですから。

アトピーとは

もともとアレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多くみられる皮膚の炎症を伴う病気をアトピーといいます。

特徴は、よくなったり、悪くなったりを繰り返し、なかなか治らないこと。
乾燥や汗、アレルゲンの侵入、ストレスなど多種多様な要因が重なって起こり、原因がよくわからないことから、「奇妙な」「曖昧な」「わけのわからない」といった意味の “atopy” というラテン語が語源になったと言われています。

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YOU ARE WHAT YOU EAT ~カラダは食べたものでできている~

カラダは食べたものでできているからこそ、食生活の視点でアトピーについて考えることは大切です。

「アトピーの原因が食生活にある」とする、多くの説があります。
食品添加物や農薬、化学肥料、抗生物質など化学物質が原因であるとか、食物アレルギー、汚染された水、肉や油・脂、砂糖の過剰摂取、新型栄養失調など挙げるときりがないくらいです。

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腸を整えよう

ヒトは口から食物を入れ、食道→胃→小腸→大腸を通って肛門から不要になったものを便として排出します。
このとき、体内に取り込んだ悪いものを体外に排出する役目を担うのが、腸なのです。
腸の状態が悪いと、体外に排出できず皮膚症状として現れます。腸を整えることが皮膚を整えることになるのです。

(1)日本の風土に合った旬のものをいただく(身土不二)
(2)食材は丸ごといただく(一物全体/ホールフード)
(3)伝統製法で作られた調味料で無農薬、添加物不使用の食材をいただく(自然なもの)


この3つのポイントをおさえることで、不要なものをカラダに取り込むことが自然に減ります。

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最強の組み合わせ

長崎の原爆で、自身も被爆しながら被爆者の治療にあたった秋月辰一郎医師が、内部被ばくの対処法として指示していたのが「玄米ごはん」と「具沢山のおみそ汁」です。

こめ

お米の種子をまるごといただく玄米は、人間が必要とする栄養素をほぼ摂取できる「完全栄養食」といわれています。
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、体内の不要な物質を体外に排出し、細胞を守る働きをしてくれます。

また、みそには、コレステロール抑制、抗腫瘍性、抗変異原性、抗酸化防止効果、放射性物質除去などの効果があり、体調を調整する機能があるとされています。

以上のようなことから「玄米ごはん」と「みそ汁」は、デトックスという観点でアトピーにとって最強の組み合わせといえるのではないでしょうか。

【 玄米食についての注意点 】
・胃が弱い人や子どもが食す場合には、水分を多めに炊く、分つき米にするなど工夫が必要です。また、意識してよく噛む必要があります。
・白米にアレルギーがなくても、玄米だとアレルギー症状が出る人もいます。
・毒素を排出するフィチン酸が有用なミネラルの吸収を邪魔するので、長期間続けるとミネラル失調になることがあります。
・ぬか部分に残留農薬が含まれる可能性があります。
・何事も合う合わないがあります。ご自身の体調をみつめながら玄米食をお進めください。

この記事を書いてくれた人:おおはし ともこ
プロフィール:アレっ子ライフ・パートナー/月ノヒカリ代表
2児の母。薬に頼り過ぎない暮らし実践中。自身と子ども達がジュクジュクのアトピーを経験。現在は寛解。
楽ちん簡単に作れて、アレルギーがあってもなくても美味しく食べられ家族を丈夫にする『楽ちん簡単骨太ごはん』講座開催。