[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑲甘酒で夏を乗り切る!!
まだまだ残暑が厳しい今日この頃……。
暑さゆえに冷たいものが多くなり、腸が弱って、ココロもカラダもお疲れモードの方も多いのではないでしょうか。
夏バテを解消するためには、しっかりと栄養を摂ることが大切ですが、この季節は食欲が落ちてしまう方も多いはず。
そんな方におすすめなのが、
日本の伝統的な飲み物である「甘酒」です!
甘酒は、お米を発酵させて作った栄養満点の飲み物です!
「飲む点滴」とも言われています。
甘酒の種類
甘酒には、米麹から造るものと、酒粕から造るものとがあります。
米麹から造られる甘酒は、米麹・米・水を混ぜ、発酵させて造るので、ノンアルコールです。
酒粕から造られる甘酒は、酒粕を水に溶いて造られます。
微量にアルコール分が含まれ、製造の過程で甘味料が添加されることが多いです。
今回取り上げる甘酒は、米麹から作られた甘酒です。
甘酒の栄養素
ブドウ糖:
脳にとって大切なエネルギー源。
食物繊維:
腸内環境を整える・食後の血糖値の上昇を抑える。
オリゴ糖:
腸内環境を整える善玉菌である「ビフィズス菌」を増やす。
ビタミンB群:
エネルギーを作るために欠かせない栄養素。
アミノ酸:
たんぱく質を合成する成分。アミノ酸は髪の毛や爪、筋肉などを作る。
コウジ酸:
美白有効成分。シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑制する。
飲む点滴と言われる理由が納得の栄養素たちですね!
次に、甘酒の効能について書いていきます。
甘酒の効能
夏バテしている方に嬉しい効能がこちら
疲労回復やエネルギー補給に効果的なビタミンB群が豊富に含まれている。
腸内環境を整え、消化不良や便秘の改善に役立つ。
アミノ酸や酵素が含まれており、食欲増進や免疫力向上に貢献する。
ビタミンやミネラルがバランスよく含まれており、栄養補給に適している。
他にも嬉しい効能はたくさん
●美肌・美髪効果
甘酒には、ビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群はたんぱく質の代謝を助ける作用があります。肌のタンパク質層の代謝を活発にすることで、肌の老廃物が流れやすくなり、肌の調子を整える効果が期待できます。
またビタミンB群の一つであるビオチンは、髪の毛の主成分であるケラチンの合成を助ける働きがあると言われています。
●ダイエット効果
甘酒に含まれるブドウ糖は、脳のエネルギー源であるだけでなく、血糖値を上げる働きがあります。
血糖値が上がると脳の満腹中枢が刺激され、少量の甘酒を飲むだけでお腹いっぱいにしてくれるのです。
炊飯器で甘酒を作ってみよう
作り方はこちら。
米は1合・水は3合の目盛りでセットし、米を平らにならし炊飯する。
炊けたら60℃になるよう温度計ではかりながら冷まし、ほぐした米麹(200g)を加えて混ぜる。
濡らしたタオルを内釜に被せ、ふたをあけたまま保温状態で5〜8時間おく(保温している間は時々混ぜましょう)。
※冷蔵で1週間・冷凍で1ヶ月を目安に使い切りましょう!
そのまま飲むのも美味しいですが、冷やして飲むと、夏場にぴったりのさわやかな味わいが楽しめます。豆乳や牛乳で割り、レモン果汁を入れるとさらに飲みやすくなります。
甘酒のおすすめレシピ
【腸活に★甘酒ヨーグルト】
甘酒とヨーグルトを1:1で混ぜて完成。
二つの発酵食品が一度にとれる腸に嬉しいデザートです♪
【甘酒ショコラ】
ココアパウダー(5g)を少量のお湯で溶かし、冷やした甘酒・豆乳(それぞれ100㎖)に加えてよく混ぜる。仕上げに固く泡立てた生クリームを絞り、ココアパウダーをふると可愛く仕上がります。
冬は温めてほっとショコラをお楽しみください♪
【甘酒小豆アイス】
甘酒とあんこを1:1で混ぜて凍らせます。簡単アイスです♪
その他、お料理にも砂糖の代品としても活用できたり、使い方は様々です!
※甘酒は糖分を含んでいるため、過剰摂取には注意が必要です。適量を守って楽しむようにしましょう。
総じて、甘酒は夏バテの予防や改善に効果的な飲み物であり、作り方も簡単でバリエーションに富んだ活用法があります。
ぜひ、生活にお米を使ったスーパーフード甘酒を取り入れて、元気で快適に残暑を乗り切りましょう。
この記事を書いてくれた人:あらきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。