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[土鍋で炊き込みごはん#12]クリスマスのガーリックバターライスとローストチキン

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

1年は早いもので、もう12月ですね。
クリスマスも近いので、今回はクリスマスのごちそうに作りたくなるような炊き込みごはんはないかなぁ、と考えてみました。

クリスマスといえば、やはりチキン!

でも、ごはんにメインの鶏肉が混ざりこんでいてはあまりにごちそうとして弱いというか、チキンのメイン感が目減りする気がするので、ごはんとメインのチキンは別々の料理として仕上げるが、どちらも土鍋ひとつで(ほとんど)作ることができる……そんな一品を思いつきました。

大まかな工程は以下の通り。

(1)土鍋で鶏のスープを取る
(2)取ったスープで米を炊く
(3)スープを取った鶏肉をローストする

イメージは、ワンプレートで食べられるようなメニューです。
簡単で美味しくて、土鍋一つでできるとは思えないような仕上がりなので、ぜひ作ってみてください! おもてなしにぴったりですよ〜!

クリスマスのガーリックバターライスとローストチキン

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。

【材料】2人分
白米 2合
若鶏もも骨付き肉 2本(約350g)
塩 6〜7g(鶏肉の重さの2%)
水 500㎖
にんにく 1かけ
バター 15g
パセリ 1〜2枝

【作り方】
(1)
鶏肉の両面に塩をまんべんなくふり、20分おく。土鍋に入れ、水を加えて中火にかける。沸騰したら弱火で5分煮込み、火を止めて一度完全に冷ます。

火にかける前の土鍋。

(2)土鍋から鶏肉を取り出し、表面を軽くペーパーで押さえて汁気を取る。スープは目の細かいザルなどで濾しながら、いったんボウルなどに取り出す。スープを400㎖量る。
※土鍋内がアクなどで汚れている場合はペーパーで拭いてください。

(3)研いでしっかり水気をきった米・(2)の量ったスープ400㎖を土鍋に入れ、20分浸水する。

(4)(3)に皮を除いたにんにくを加え、ふたをして中強火で約5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして7分加熱する。火を止めて20分蒸らす。

米と一緒ににんにくも柔らかく炊き上がります。

(5)(3)〜(4)の工程の間に鶏肉を仕上げる。両面に軽く塩(分量外)をふり、天板や耐熱皿に並べて、トースターまたはオーブン(220〜230℃)で皮にこんがり焼色がつくまで焼く。

(6)(4)のふたを開け、にんにくをつぶしてバターを加え、よく混ぜる。バターがほとんど溶けたらパセリを加え、全体が均一になるまで混ぜる。焼き上がった鶏肉と一緒に器に盛り付け、お好みで黒こしょうを挽く。

まずにんにくを潰して
バターを混ぜ込みます。
パセリも加えて、ガーリックバターライスの完成! いい匂い〜!
バラーライスはもちろん、チキンも簡単で美味しいですよ。

鶏肉のスープは少し余るので、オリーブオイル・塩・黒こしょうを加えて、きのこをさっと煮た付け合せも作りました。ルッコラ・レモンも添えました。

ローストチキンは完全に火が通った鶏もも骨付き肉を、ただ焦げ目がつくまで焼くだけなので、めちゃくちゃ簡単です。最初にふった塩はスープにほとんど出てしまっているので、焼く前に必ずもう一度塩をふってくださいね。取り分けたあと、お皿に岩塩を添えてもいいです。

バターライスは味が薄めなので、お好みで塩をふってください。
余ったらカレーをかけたりドリアにしたり、中央にとろけるチーズを入れてライスコロッケにするのもおすすめです。

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。