見出し画像

[土鍋で炊き込みごはん#1]鮭ときのこの炊き込みごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

土鍋といえば冬の卓上鍋料理を思い浮かべますが、私は日々のおかず作りで土鍋を活用する研究をしています。土鍋って蓄熱力が高くて余熱調理が得意で、台所で365日活躍できる鍋なんです。

特に炊飯は、土鍋の大得意分野です。
土鍋はその蓄熱力から、火から下ろした後も食材の旨みを引き出す温度帯を長時間保つことができるので、お米も甘くもっちりと炊き上げてくれます。

Discover LIFEでは簡単でおいしい、季節の食材を使った土鍋炊き込みごはんレシピをお伝えしていきますので、よかったらお持ちの土鍋で作ってみてください。感想などもいただけると嬉しいです!

今回は鮭・きのこ・れんこんが入った秋の炊き込みごはんをご紹介します。
大まかな工程は下記の通り。

(1)米を浸水する・野菜を切る
(2)土鍋に材料を入れて炊く/蒸らす
(3)蒸らし終わったら鮭を取り出し、皮と骨を除き、身をほぐす
(4)鮭の身を土鍋に戻し、よく混ぜる

炊き上がりの土鍋のふたを開けたときは、蒸気がふわっと立ち上って、秋の香りが広がって、歓声が上がること間違いなし。おもてなしにもピッタリのメニューです。

鮭ときのこの炊き込みごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。

【材料】
鮭(甘塩)の切り身 1切れ(約100g)
しめじ 約40g
しいたけ 2個(約40g)
れんこん 約40g
しょうが 少々(親指の先程度)
白米 2合
水 390㎖
しょうゆ 小さじ2
塩 2つまみ
小ねぎ(三つ葉・あおさなどでもOK) 適量
白ごま 適量

【作り方】
(1)
米は研いでしっかり水気をきり、分量の水に20分浸水する。

(2)しめじは石づきを落とし、バラバラにほぐす。しいたけは石づきを落とし、薄切りにする。れんこんは皮をむき、いちょう切りにする。しょうがは皮をむき、みじん切りにする。小ねぎは小口切りにする。鮭はキッチンペーパーで押さえ、汁気を取り除く。

(3)土鍋に(1)・しょうゆ・塩・れんこん・しょうがを入れて軽く混ぜ、上にきのこをのせる。最後に鮭をのせ、ふたをする。

鮭の切り身をどーんとのせて炊いていきます。

(4)中強火で約5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/少しふたを開けて確認してもOK)弱火にして7分加熱する。最後に強火にして30秒加熱し、火を止めて15分蒸らす。

炊き上がりました!

(5)鮭を取り出し、皮と骨を除いて身をほぐす。

熱いのでトングなどを使ってください。

(6)鮭の身を土鍋に戻し入れ、全体をよく混ぜる。仕上げに小ねぎ・白ごまをふる。

完成!
よく混ぜて取り分けてください。
あおさも合いますよ。

しょうゆ・塩というシンプルな味付けですが、きのこや鮭の旨みがしっかり効いていて、とてもおいしい炊き込みごはんになります。れんこんの食感、最後に添えるねぎや三つ葉の風味も欠かせません。

おこげを作りたい場合は、最後の強火30秒を1分にしてください。

土鍋炊飯は難しそう……と思われがちですが、慣れるととても簡単です! 何より、お米が本当においしく炊けるので、「難しそう」と思う心のハードルを飛び越えて、ぜひとも挑戦してみてください!

改めて、火加減を下記にまとめました。

中強火(土鍋の底部から炎が飛び出さない火加減)5分

弱火(一番弱くする)7分

強火(土鍋の底部から炎が飛び出してOK!)30秒〜1分

蒸らし
(余熱調理)15分

慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!