[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉒秋の過ごし方で冬の寒さに負けない体に!
いよいよ乾燥の季節が始まりますね。
乾燥することで肺がダメージを受けやすく、呼吸器系トラブルが起こりやすくなったり、肌もカサカサ乾燥してきたり……。
そんなカラダの不調には、内側から潤いを与えてくれる食材を積極的に取り入れるよう意識してみましょう。
肺を潤す食べ物
「肺」のトラブルが気になるこの時期には、「肺」をうるおす旬の食べ物がたくさんあります。
野菜ではれんこん、さつまいも、やまいも、ゆり根、果物では梨や柿、その他ではこんにゃく・豆腐・白キクラゲなどがおすすめです!
◎れんこん
「肺」を潤すことと併せて、乾燥して炎症を起こした「肺」の熱を抑える効果があります。
特に注目したいのが、捨ててしまいがちなれんこんのつなぎ目(節)です!れんこんの節には咳や鼻水を和らげる作用があり、乾燥したものは漢方薬としても使われています。
◎やまいも
やまいもは「山のウナギ」の別名をもち、昔からスタミナ食品として取り入れられてきました。同時に呼吸器を元気にしてくれる食材でもあり、漢方では山薬(さんやく)と呼ばれます。カラダを潤し口の渇きを抑える・皮膚を潤すなど乾燥の季節に嬉しい効能がたくさんあります!
◎柿
柿は、肺の熱をとってうるおいを与える力があります。生の柿は咳止めや乾燥対策に、干し柿は肺をうるおすほか、止血・下痢止めにもいいと言われています。また、柿のヘタは煎じて飲むとしゃっくりが止まるとか!?
カラダを温める食べ物
肺を潤すことの他に、カラダを温めることにも意識していきたい季節です。冷えやすいこの季節は入浴や暖房だけでなく、食材や調理法を選ぶことでカラダを温めることができます。
秋野菜の定番ともいえる根菜類にはカラダを温める効果があります。ビタミンやミネラルを豊富に含み、冷え解消効果に優れています。
◉さつまいも
ビタミンCがなんとりんごの5倍!! ビタミンCは血液の巡りを良くして身体を温める効果も期待できます。芋類の中でもトップレベルの食物繊維量を誇るさつまいも。腸内を整え、内臓が本来の働きを取り戻すことでカラダが温まります。
◉たまねぎ
たまねぎの独特の香り成分アリシンには、血液をサラサラにして血行を促進してくれる効果が期待できます。
血流の循環をよくしてくれるので、カラダを温める効果があり、軽い発汗作用もあるため冷えがある人や胃腸が冷えて消化不良を起こしやすい人にもよいとされています。
◉しょうが
根菜類の中でも、際立って温め効果の高い食材がしょうがです。生のしょうがは強い殺菌効果があり薬味に最適ですが、カラダを温めるなら、熱を通す食べ方が良いです!熱を通すとしょうが特有の辛み成分“ショウガオール”が胃腸を刺激して血行を促進し、体の芯からじわじわ温めてくれます。
根菜類をじっくり煮たり焼いたりスープにしたり、「加熱」する調理法で食べれば、さらに温め効果はUPします。
足浴や、足裏マッサージなども即効性があります。
お白湯もおすすめです!
体質改善は「根気よく」です。
無理のない程度にカラダも動かしていきましょう!
簡単★生姜とさつまいものポカポカ炊き込みご飯
お米はカラダと脳を活発させるエネルギーになります!
糖質が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、過度な糖質制限は体内で熱が生み出されず、逆に身体の冷えにつながる可能性もあります。主食となるお米はしっかり食べ、そこからさらにカラダを温める食材を摂るように意識してみましょう!
【 材料 】
さつまいも 100g(一口大に切り10分ほど水にさらしておく)
しょうが 5g(千切りまたはみじん切り)
お米 2合
★すりおろししょうが 小さじ1/2
★塩 小さじ1/2
★しょうゆ 大さじ1
★酒 大さじ1
炊飯器に米・★の材料・水を目盛りまで入れ、さつまいもを加えて軽く混ぜ、通常の炊飯モードで炊きます。
炊き上がったら、しょうがを加えてふんわり混ぜて、器に盛れば完成です♪
本格的に寒くなる冬を迎える前に、肺を潤し、カラダを芯から温めるご飯で免疫力を上げていきましょう!
この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。