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[土鍋で炊き込みごはん#10]無洗米で炊く栗ごはん

Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。
土鍋料理研究家の塚田綾です。

秋ですね!
秋といえば、毎年欠かさず炊くのが栗ごはん
少食の息子の大好物なので、栗の皮むきがどんなに大変でも必ず一度は作ります。

今年は猛暑のせいか、栗があまり良くないそう。
買ったらすぐに皮をむいて、中身を確認することをおすすめします。皮をむいた栗は冷凍保存できますので。

さてさて、栗ごはんです。
我が家の栗ごはんは、もち米が必須。今回はスーパーで無洗米のもち米を発見したので、これを使って作ってみようと思います。

無洗米は米を研がず、そのまま浸水して炊くことができるお米です。「研ぐ工程」で米が含むはずの水量がゼロなので、炊飯時の水加減はふつうの米より多めにします。

そして、もち米はふつうの米よりも水量は少なめで炊くのが一般的です。

水を多く使う無洗米
水を少なめで炊くもち米

この2つの要素を組み合わせて、栗ごはんを炊いていきます!
大まかな工程は以下の通り。

(1)無洗米のもち米とうるち米をそれぞれ量り、浸水する
(2)栗の皮をむいて四等分に切る
(3)土鍋に(1)と塩を入れて軽く混ぜ、栗をのせて炊く

味付けは塩のみのシンプル栗ごはんです。
今回はうるち米も混ぜますが、全量もち米にしても美味しいですよ。

無洗米で炊く栗ごはん

【使用土鍋】
使用した土鍋は、容量が1500㎖〜のものです。
2〜3人で鍋料理をするのに丁度いい、中サイズの土鍋です。

【材料】
無洗米のもち米 145g
無洗米 150g
水 400㎖
栗 10粒(皮をむいて正味量約120g)
塩 小さじ1/2
ごま 適宜

【作り方】
(1)
米は量ってボウルなどに入れ、分量の水を加える。全体をよく混ぜて20分浸水する。

(2)栗の鬼皮と渋皮をむき、1個を四等分に切る。
栗の皮むき、私は10年以上「栗くり坊主」という道具を使っています。栗を水に浸けておいたりせず、冷蔵庫から出したら、いきなりサクサクむけます。検索したら新型が出ていました。

(3)土鍋に(1)を入れ、塩を加えてよく混ぜる。上に(2)の栗をのせ、ふたをする。

この美しい白い栗が、炊くと濃厚な黄色に変身! ワクワク……

(4)中強火で約5分加熱し、軽く沸騰していたら(ふたの穴から少し蒸気が出ています/ふたを開けて確認してもOK)弱火にして7分加熱する。最後に強火にして30秒加熱し、火を止めて20分蒸らす。

もち米のいい香りが! 幸せな匂い!

(5)全体をよく混ぜ、お好みでごまを振っていただく。

大成功〜! 栗の皮むきは大変なので、無洗米で楽しちゃいましょう。

最後に、無洗米について。
実は普段からけっこう無洗米を使っています。
研がずとも思い立ったときにすぐ使えて、忙しいときには大活躍するお米です。味も美味しい。
私は普段は、米2合=300g/水400㎖のところ、無洗米の場合は2合=277g/水400㎖で炊いています。水ではなく米の量を調整する理由は、単純に楽だから。普段から米はスケールで量って使うので、水分量2カップ(400㎖)を変えるよりも、どうせ量る米の量を調整する方が料理の作業として効率がいいので、そうしています。
好みの米:水の分量を追求して、ぜひ無洗米を活用してみてください。

土鍋炊飯に慣れないうちは、加熱中はできるだけ土鍋のそばにいて、土鍋を見守ってください。
ふきこぼれたらふたを開けてかまいません。
まずは火を弱火にして、沸騰が落ち着くまでふたを開けたりずらしたりして、土鍋のご機嫌を取ってください。

次回の炊き込みごはんもお楽しみに〜!

この記事を書いてくれた人:塚田 綾
グラフィックデザイナーとして土鍋のカタログ作りに携わるうちに、料理好きということもあり土鍋の虜に。以来、15年間ほぼ毎日土鍋で家族の食事を作り、土鍋レシピを提案し続けています。


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