米粉を使った簡単おやつ
米粉とは、お米(うるち米やもち米)を細かく砕いて粉末状にしたものです。米粉が注目を集め始めたのはわりと最近ですが、和菓子の材料として上新粉・餅粉・白玉粉などと呼ばれ、団子や餅、饅頭などさまざまな食品の原材料に古くから使われていました。
近年では米を微細に製粉する技術が上がり、小麦粉と同じくらい使いやすくなったことから、これまで小麦粉を原料として作られていたパンや麺類、洋菓子など、さらに幅広い用途で使われるようになっています。
米粉の種類
◎上新粉
うるち米を原料としている米粉です。
精白したうるち米を水洗いし、乾燥させたものを挽いてふるいにかけると、きめ細やかな上新粉となります。
月見団子のようなしっかりとしたお団子を作るのに向いています。
また「ういろう」や「かるかん」など、多くの和菓子の材料として単体もしくは白玉粉と混ぜて使われています。
上新粉は、片栗粉の代用としても使えます。
とろみをつけたり、素揚げなどする場合にも片栗粉の代わりに素材にはたくことができます。
◎白玉粉
白玉粉とは、もち米を原料としている米粉です。
水洗いしたもち米を臼で水挽きし、沈殿した米粉を乾燥させることで粒状の白玉粉となります。
伸びがよく舌触りが良いことから、白玉だんごや大福など和菓子に多く使われています。
米粉の嬉しいポイント
最近よく見かける「米粉」は、うるち米を水洗いしたあとに特殊製法により小麦粉程度まで細かく粉砕した粉のことです。
これまで小麦粉を原料として作られていたパンや麺類、洋菓子などに代用できるようになり、一般家庭でも気軽に使えるようになりました。
① グルテンフリーな健康素材
米粉は小麦粉とは異なり、グルテンを含まないため、グルテンに対する過敏症やアレルギーのある方に適しています。これにより、アレルギーを気にせずお菓子や食事を楽しむことができます。
② 豊富に含まれる栄養素
米粉にはビタミンB・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。
またアミノ酸スコアも米粉は65あります。
栄養補給も同時に行えるのが米粉の魅力です。健康志向の方にとって、おやつタイムも栄養バランスを考えながら楽しむことができます。
米粉の簡単レシピ
◎たんぱく質も一緒に補給!白玉風団子
【 材料 】
米粉・豆腐・(お好みで)きなこ・みたらしのタレ
【 作り方 】
(1)米粉(種類はどれでもOK)と豆腐を1:1の割合でこね、耳たぶくらいの柔らかさになったら丸める。
※米粉の種類によって米粉または豆腐の量を調整してください。
(2)鍋にたっぷり湯を沸かし、(1)をゆでる。団子が浮いてきたら、冷水に取って冷やす。
お好みできなこやみたらしのタレをかけてできあがり。
◎余ったご飯で米粉パン!⁉︎
【 材料 】
ご飯100g・豆乳100㎖・米粉100g・塩小さじ1/2・甜菜糖小さじ1
【 作り方 】
(1)オーブンを180度に温めておく。
(2)ご飯と豆乳をボールに入れてお米を潰しながら混ぜる。ざっくり潰れてきたら残りの材料を加え、さらに混ざる。
(3)4〜5等分くらいに分けて丸める。オーブンで30分ほど焼いて完成。
小麦粉と比べ、米粉は粒が細かくさらっとしています。
ダマになりにくく、他の材料ともよく混ざり、天ぷらの衣やホワイトソース作りにも便利です。
また油の吸収率は小麦粉を50%弱とすると、米粉は約30%弱程度になり、低カロリーで揚げ物にもおすすめ! カリッと仕上がります。
米粉は健康にも美味しさにも配慮した理想的な食材です。日本人のソウルフードであるお米を食材としても取り入れ、健康な毎日を過ごしましょう!
この記事を書いてくれた人:かんきゆうこ
オーガニック玄米cafe店主。ココロとカラダをはぐくむご飯をテーマに玄米とお味噌汁を中心としたご飯をレンタルキッチン、自宅マルシェなどで提供中。身内の病気がきっかけで家族の食生活を見直し、玄米生活がスタート。ほぼ365日玄米生活中。玄米炊こう会などリクエストにて開催中。