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【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

さて、表紙の写真の食べ物ですが。
皆さんは何と呼んでいますか?

和食の定番とも言えるこちらの料理ですが、日本各地によって呼び名が異なるそうです。

大半の方は「炊き込みご飯」
きっとこう呼んでいますよね!

ご飯にしょうゆと具材の味がしみしみ!

誰にとっても親しみ深い「炊き込みご飯」ですが、京都府や大阪府を含む近畿地方では「かやくご飯」、三重県では「味ご飯」、沖縄県では「ジュシー」と、地域によってネーミングが様々あるようです。
 
そして奈良県では、しょうゆで味を付けた炊き込みご飯のことを「色ご飯」と呼んでいます。

お米が貴重だった時代に節約のため、様々な具材を混ぜて炊いたことがはじまり。白いご飯に対して、しょうゆ色が付いているから「色ご飯」というのでしょうか。現代でも日常的に食べられている家庭料理ですよね。

お米と具材の相乗効果。「色ご飯」をかめばかむほど

お米に加える食材は自由にアレンジして良いようなので、冷蔵庫にあった根菜を使いました。特別なものは必要ありません。早速、クッキングスタートです!

「色ご飯」の作り方

【 材料 】2~3人分
・白米 2合
■だし汁
・だし 2カップ
・しょうゆ 大さじ2杯
・酒 大さじ2杯
・みりん 大さじ2杯
・塩 小さじ1/4杯
■具材
・鶏肉 小1枚(200g程度)
・油揚げ 1/2枚
・ごぼう 1/3本(50g程度)
・大根 1/4本(50程度)
・人参 1/3本(50g程度)
・生しいたけ 3個

【 作り方 】
(1)お米を研いで水に漬けておきます
(2)鶏肉は小さめの一口大に切り、塩をひとつまみふっておきます
(3)油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、3㎝程度の細切りにします
(4)ごぼうの皮をこそぎ、3㎝程度のささがきにして水にさらします
(5)大根と人参の皮をむき、3㎝程度の細切りにします
(6)生しいたけを3㎝程度の細切りにします
(7)だしに調味料(しょうゆ・酒・みりん・塩)を合わせて、だし汁を作ります
(8)お鍋にお米、具材とだし汁を入れて中火にかけます

(9)沸騰をしたら弱火にして10分炊きます
(10)火を止めて10分程度蒸らしたら、出来上がりです!

日本食の定番ともいえる、しょうゆ色に染まった甘辛味のご飯。
ややしっかり目の味付けなので、おかずなしでご飯だけで食べても満足できそう。油揚げからのうま味、ごぼうやしいたけからの風味をご飯がじんわりと包み込んで、かめば食材全ての美味しさが口の中に広がっていきます。

余った「色ご飯」は、おにぎりにして冷蔵庫へ。

身近な食材を使い、作り方もシンプルだから、毎日食べても飽きません。
ご飯の良き友はしょうゆ……そんな気がしてきました。

この記事を書いてくれた人:井上リエ
プロフィール:東京都在住。図書館司書を経て、ライター活動中。食べること料理すること、玄米とワインを愛する食いしん坊。
趣味はヨガ、旅行、ハーブの栽培で、健康と美容への探求心も旺盛。

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