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食・暮らしの豆知識/レシピ

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#寿司

足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

今や日本食の代名詞とも言えそうなお寿司ですが、その種類は多種多様です。握り寿司、ちらし寿司、手巻き寿司……海外発のカリフォルニアロールまで。

今回ご紹介するのは、山口県の岩国市に伝わる押し寿司で、別名「殿様寿司」とも呼ばれているのだとか……。

「殿様寿司」の名にふさわしい大きく華やかなお寿司山口県の岩国市は、かつて城下町として栄えた歴史を持ち、現在でも多くの歴史・文化遺産を残す美しい町です。

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連載「すしの歴史をたどる」④酢がもたらした江戸中期の「すし革命」

連載「すしの歴史をたどる」④酢がもたらした江戸中期の「すし革命」

室町時代、「すし」の源流となる「なれずし」は「生成(ナマナレ)」へ。これまで捨てていた米(飯)と発酵した魚を一緒に食べる、という進化を遂げました。
江戸時代に入って平和な時代が続くようになると、江戸庶民の間ではさまざまな食文化が発展しました。

この時代における「すし」の大きな進化は、酢を利用しはじめたことです。

「早ずし」の登場これまでの「すし」は、魚・塩・米(飯)を原料とし、漬け込んで乳酸発

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おいなりさんとは何が違う?鳥取県郷土料理「いただき」にびっくり

おいなりさんとは何が違う?鳥取県郷土料理「いただき」にびっくり

見た目は大きないなり寿司のようだけど、調理法や味わいが異なるのが鳥取県の「いただき」。脳がいなり寿司を想像していると、食べて味のギャップに驚くかも……。

砂丘に港、鳥取県の恵みを味わうなら鳥取県といえば、鳥取砂丘を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は鳥取県には他にも砂丘があり、例えば中部には北条砂丘が、さらに西部には砂だけでできた砂丘半島の弓ヶ浜半島があります。

この弓ヶ浜半島〜米子

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「すしの歴史をたどる」③すしの源流「なれずし」とは

「すしの歴史をたどる」③すしの源流「なれずし」とは

「すし」の起源は東南アジアにあり、現在もタイ北部とラオスにまたがるメコン川流域を中心に「なれずし」が残っています。

日本でも数は少ないながらも「なれずし」が郷土の食として残っています。

今回はすしの源流である「なれずし」が、日本国内でどのように発展していったかをご紹介したいと思います。

「なれずし(ホンナレ)」と「生成(ナマナレ)」「なれずし(ホンナレ)」は、魚・塩・米(飯)を原料とし、漬け

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「すしの歴史をたどる」②「鮓」「鮨」「寿司」「寿し」「すし」表記は違えど、どれも同じ”Sushi”!

「すしの歴史をたどる」②「鮓」「鮨」「寿司」「寿し」「すし」表記は違えど、どれも同じ”Sushi”!

みなさんは「すし」と聞いて、即座にどんな文字を思い浮かべますか?

現在「すし」には、「寿司」「寿し」「すし」「鮨」「鮓」とさまざまな表記があります。
「鮓」が思いつく方は、よほど「すし」に詳しい方かと思います。
しかし、これらはどれも同じ「すし」で”Sushi”も一緒です。

今回は日本国内における「すし」の文字の変遷について触れたいと思います。

「すし」は「酸し」日本に「すし」が伝来した頃、

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「すしの歴史をたどる」①すしのルーツ東南アジアにあり!

「すしの歴史をたどる」①すしのルーツ東南アジアにあり!

すき焼き(Sukiyaki)、焼き鳥(Yakitori)、天ぷら(Tempura)、そば(Soba)、うどん(Udon)、ラーメン(Ramen)、弁当(Bento)……
日本語のまま世界で通じる日本の料理はたくさんありますが、その筆頭といえばやはり「すし(Sushi)」です。

「すし」は現代の「にぎりずし」をはじめ、さまざまな形で郷土料理として根付いているため“日本発祥の伝統料理”とお思いの方も

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[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑭こどもの日は何食べる?

[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その⑭こどもの日は何食べる?

5月5日はこどもの日。
この日はもともと五節句の端午の節句(たんごのせっく)にあたります。
※節句とは、「季節の節目となる日」のことを言います。

五節句の中で唯一祝日として残っているのが端午の節句!!
端午の節句は子供の健やかな成長を祈願する日です。五月人形を飾ったり、勝負事に強くなるように菖蒲湯に入ったりと縁起を担ぐ風習があり、行事食として柏餅やちまきを食べてお祝いします。

こどもの日のはじ

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屋台グルメからスタート! にぎりずしはいつから食べられるようになった?

屋台グルメからスタート! にぎりずしはいつから食べられるようになった?

海に囲まれた日本は、いつでも新鮮な魚を味わうことができます。
火を通さずに魚貝類や肉を食べるいわゆる「生食」という文化は、カルパッチョのイタリアやフェの韓国など数は少なくても世界各国にありますね。

「生食」の中でもすしは、日本が誇る特別なごちそうです。
今回はにぎりずしにフォーカスして、誕生や漢字表記のナゾに迫ります。

すしはどこで生まれた!? ルーツあれこれ
日本人って本当にすしが好きですよ

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