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食・暮らしの豆知識/レシピ

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#日本の文化

日本人の古き美しき風習、五節句のひな祭りについて。

日本人の古き美しき風習、五節句のひな祭りについて。

3月3日は、女の子の健やかな成長と幸せを願うひな祭り。
桃の節句の名でも親しまれ、桃の花とひな人形を飾って、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物などのごちそうを用意するのが一般的です。

今回は、ひな祭りの由来や地域のユニークな風習をご紹介します。

古くから伝わり、形を変えて現代まで続いてきたひな祭り
旧暦3月上旬の巳(み)の日に行われる行事を「上巳(じょうし)の節句」と呼びます。現代ではひな祭りを行

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これを読めばお箸マナーは安心! お箸の豆知識から、正しいお箸の使い方まで。

これを読めばお箸マナーは安心! お箸の豆知識から、正しいお箸の使い方まで。

お箸は、日本人の食文化に欠かせないものです。

日本食ブームにより、外国人の方がお箸で器用に食事をする場面も珍しいものではなくなってきました。

平成25年12月には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
それは単に日本食のメニューだけではなく、和食をめぐる文化を差します。

もちろん、お箸も含まれます。

ところで、お箸の持ち方・使い方に自信はありますか? 日本人でも美しいお箸の使い方

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毎年やってくる「七草粥の日」、その意味と由来を知ろう。

毎年やってくる「七草粥の日」、その意味と由来を知ろう。

お正月休みが明けると、「今日は七草粥(ななくさがゆ)の日」とニュースで流れることがありますが、皆さん聞いたこと、食べたことはありますか?

今回は意外に知られていない七草粥の由来や、なぜその時期に食べるのかをご紹介します。

七草粥にはどんな意味があるの?
七草粥は、毎年1月7日の朝にいただくおかゆのこと。その名の通り、春の七草と呼ばれる七種の草と、お餅が煮込まれています。味付けはシンプルで塩のみ

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お月見の独自風習あれこれ! 十五夜に相撲大会!?

お月見の独自風習あれこれ! 十五夜に相撲大会!?

日本の秋は、空気が澄んで月が一番美しい季節です。

旧暦9月の異名である「長月(ながつき)」は、「紅葉月(もみじづき)」などとも呼ばれ、秋の美しい趣きを伝えてきました。

今回は来る十五夜に向けて、心が豊かになるようなお月見の過ごし方をご紹介します。

毎年違う日に訪れる「お月見」。十五夜ってどんな行事?
お月見とは旧暦8月15日の十五夜に、夜空に浮かぶ月を愛でる行事のことをさしています。

月の

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必読! ご飯は左、お味噌汁は右。正しい配膳とその理由

必読! ご飯は左、お味噌汁は右。正しい配膳とその理由

普段私たちが食べている和食に
「配膳位置のマナー」があるのをご存じでしょうか。

家で意識されている方は少ないかもしれませんが、外食で定食を注文したときなど、大抵位置が決まって出てくるのは気付いている方も多いのでは。

最近は家で撮った食卓の写真をSNSに載せる方もいらっしゃいますが、配膳が間違っていて指摘される場合もあるようです。食生活の欧米化が進んでいるとはいえ、日本人なら正しい配膳を知ってお

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引っ越しの挨拶に喜ばれる手土産といえば? 引っ越し蕎麦の由来から、現代の手土産まで

引っ越しの挨拶に喜ばれる手土産といえば? 引っ越し蕎麦の由来から、現代の手土産まで

ほとんどのお祝い事では赤飯やお餅を食べるのに、なぜ引っ越しの時は蕎麦をふるまうのでしょうか。
そもそも引っ越し蕎麦とは、新居で自分たちで食べるもの? それとも引っ越し先のご近所さまに配るものなの……?

今回は引っ越し蕎麦の由来を探り、引っ越しの挨拶にもらって嬉しい手土産をご紹介します。

引っ越ししたらご近所に配る「引っ越し蕎麦」の由来
引っ越し蕎麦の慣習が始まったのは、江戸時代の中頃だと言われ

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「五平餅」なのにもち米じゃない!? きっと知らないお米の豆知識。

「五平餅」なのにもち米じゃない!? きっと知らないお米の豆知識。

お米を使った郷土料理「五平餅」の魅力
ご飯を串に刺して焼いた「五平餅」(ごへいもち)。
皆さん食べたことはありますか?

岐阜県の東濃地域や長野県南部、愛知県三河地方などの郷土料理で、高速道路のサービスエリアや道の駅などで販売されています。

五平餅の起源は、つぶしたお米を木の枝に刺したものが神事でお供えされ、それを焼いて食べるようになったのが始まりと言われています。

一般的に多い形は「わらじ型

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赤飯なのに甘い! 醤油味!? 歴史が育んだ地方の意外な赤飯とは

赤飯なのに甘い! 醤油味!? 歴史が育んだ地方の意外な赤飯とは

赤飯の赤色は、どこから?
昔から祝い飯として愛され、現代ではスーパーやコンビニエンスストアでも手に入るほど身近な食事となった赤飯。

赤飯とは一般的に、もち米に小豆や大角豆(ささげ)を混ぜて蒸したおこわのことを言います。

縄文時代頃に中国から伝わった古代米は黒い色で、炊くと赤い色のご飯になったという説があります。その頃のお米は貴重だったので、この古代米は神さまへの供え物用や儀礼用として使われてい

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お米にまつわる5つのことわざ

お米にまつわる5つのことわざ

日本人の暮らしから生まれて、育まれたことわざ
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな」。これはかまどで上手にご飯を炊くための昔ながらのメソッド。始めはとろ火で炊き中ごろは強い火加減で。途中で赤ちゃんが泣いてもどんなことが起きても、お鍋の蓋を取ってはいけないということをキャッチ―な言葉で表しています。

ことわざというのは、昔の人たちが暮らしていく中で生み出し育んだ知恵や教えを短い言葉で表

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