Discover LIFE
暑いというよりも熱いと言いたくなるような日が続く、現代日本の夏。 食欲もなくなりそうなときに、滋養たっぷりの「冷や汁(ひやしる)」はいかがでしょうか? 今回は焼いた魚と味噌の香ばしさや、さわやかな薬味の風味が楽しめる、宮崎県の郷土料理「冷や汁」をご紹介します。 暑い宮崎の「冷や汁」は天下一品九州の南東に位置する宮崎県。 ここでは、豊かな大地や澄んだ水など、自然の恩恵を最大に活かした農業や漁業が行われています。 「冷や汁」は、夏の炎天下の宮崎県で農作業する人々に伝えられてき
Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 毎日暑いですね〜! 食欲が湧かず、毎日の献立アイデアも浮かばず、苦しんでいる方もいるのではないでしょうか。私は苦しんでおります。笑 手の込んだ調理は極力避けて、切るだけ・乗せるだけ・焼くだけ・煮るだけ・チンするだけで美味しい……、そんな一品を追い求めています。 しかし今回ご紹介する「アジの干物と梅干しの炊き込みごはん」は、ちょっとだけ手間がかかります。しかし作りはシンプルで、できあがるも
室町時代、「すし」の源流となる「なれずし」は「生成(ナマナレ)」へ。これまで捨てていた米(飯)と発酵した魚を一緒に食べる、という進化を遂げました。 江戸時代に入って平和な時代が続くようになると、江戸庶民の間ではさまざまな食文化が発展しました。 この時代における「すし」の大きな進化は、酢を利用しはじめたことです。 「早ずし」の登場これまでの「すし」は、魚・塩・米(飯)を原料とし、漬け込んで乳酸発酵させて食していました。 江戸時代に入ると、ここに酢を取り入れ、乳酸発酵をさせず
「ブランド米」。 よく聞く言葉だと思いますが、実はその定義はあいまいです。少なくとも何か法律でその定義が決まっているわけではありません。 最近、都道府県レベルの地方自治体から多くの新品種がリリースされています。その中でも私がはっきりと「ブランド米」と言えるのは、「つや姫」と「ゆめぴりか」です。 私は消費者向けにイベントを行うことが度々ありますが、その際に「知っているお米はどれ?」といった簡単なアンケートを取ることがあります。その際に必ず出てくるのがこの二つなのです。そう、そ