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食・暮らしの豆知識/レシピ

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#井上リエ

お米が出てくる昔話3選

お米が出てくる昔話3選

「おむすびころりん、すっとんとん」
「ころりんころりん、すっとんとん♪」
思わず口ずさんでしまうこのフレーズは、日本の昔話「おむすびころりん」から。昔話にはお米がテーマになっているものも結構ありますね。

今回は3つのお話をご紹介します。

ねずみにあげたおむすびのお礼は……? 「おむすびころりん」ざっくりあらすじ:
正直なおじいさんが山でうっかり落としたおむすびが、ねずみの穴の中へ。おじいさんは

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米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

今回は、米が使われている漢字のクイズから始めたいと思います。

まずは
「爆米」という漢字です。

さて、なんて読むのでしょうか? 「ばくまい」ではありませんよ!

「米」という漢字の由来は、な~んだ?答え:
「爆米」の読み方は「はぜ」でした。

「はぜ」とは、もち米を煎ってふくらませたお菓子のこと。いわゆるポン菓子と呼ばれるもので、ひな祭りのお菓子にも使われているそうです。ずっと日本語を使ってい

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ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

令和6年の夏、
人生二度目の米不足を経験するとは……。

実は学校給食の長い歴史でも米不足・米余りの時期がありました。児童・生徒の心身の健全な発達のため、正しい食の知識と習慣を身につけるためなど、学校給食の役割は多岐に渡っていますね。

今回は、学校給食の歴史を紐解いてみたいと思います。

お寺発! 学校給食がスタート日本最初の学校給食は、明治時代まで遡ります。
現在の山形県鶴岡市のお寺の中に建て

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田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

「田んぼアート」。
中々聞きなれない言葉ですよね。

田んぼ全体をキャンパスに見立てて、稲によって絵を描く作品のことを指しているようです。このアートの要となる稲は、有色米を使っているのだとか……?

ざっくり説明! 田んぼアートって?水田を巨大なキャンバスに見立て、色の異なる稲を使って大きな絵を描き出すことを、田んぼアートと言っているようです。アートに使う稲は、人口着色料で染めるのではなく有色米な

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実践編「3・1・2弁当箱法」。栄養バランスの整った食事が簡単に

実践編「3・1・2弁当箱法」。栄養バランスの整った食事が簡単に

「3・1・2弁当箱法」を知ったので、今回はセオリー通りに弁当箱に詰めてみました。ルールに従うだけで、栄養バランスが整ったお弁当が簡単にできました!

「3・1・2弁当箱法」おさらい「3・2・1弁当箱法」とは、弁当箱を使ったバランスの良い食事作り方法のこと。その人に合った一食の適量を、主食:主菜:副菜を3:1:2の割合で弁当箱に詰めるだけで、何をどれだけ食べればいいのか、すぐに分かるというものです。

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「3・1・2弁当箱法」で栄養バランスのよい食事を

「3・1・2弁当箱法」で栄養バランスのよい食事を

「3・1・2弁当箱法」というものをご存じでしょうか?
これは5つのルールに従ってお弁当箱に食事を詰めれば、栄養バランスやカロリーを整えることができるというもの。「1食に何を、どれくらい食べればいいか分からない……」という方、必見です!

「3・1・2弁当箱法」とは?毎日の献立作りや、食事の支度。
大変ですよね……。

できれば栄養バランスの取れたおいしい食事を作りたいけれど、なかなか実行できないと

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開運を招く「一粒万倍日」、2024年はいつ?

開運を招く「一粒万倍日」、2024年はいつ?

「一粒万倍日」と書いて、なんて読む? どんな意味?
ヒント:一粒から一本へ、そして万倍もの数へ

一粒の籾(もみ)からたくさんのお米へ「一粒万倍日」は「いちりゅうまんばいび」と読み、古くから日本の暦にある吉日の一つです。

たった一粒の籾(もみ)が一本のイネへ成長し、
稲穂からその万倍もの数のお米が収穫できる

という意味があります。

つまり、ごくわずかなものが万倍の数量へ飛躍的に増えること。

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足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

足袋で踏む!? 山口県郷土料理「岩国寿司」

今や日本食の代名詞とも言えそうなお寿司ですが、その種類は多種多様です。握り寿司、ちらし寿司、手巻き寿司……海外発のカリフォルニアロールまで。

今回ご紹介するのは、山口県の岩国市に伝わる押し寿司で、別名「殿様寿司」とも呼ばれているのだとか……。

「殿様寿司」の名にふさわしい大きく華やかなお寿司山口県の岩国市は、かつて城下町として栄えた歴史を持ち、現在でも多くの歴史・文化遺産を残す美しい町です。

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【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

【奈良県郷土料理】炊き込みご飯、混ぜご飯、かやくご飯。奈良県郷土料理は「色ご飯」

さて、表紙の写真の食べ物ですが。
皆さんは何と呼んでいますか?

和食の定番とも言えるこちらの料理ですが、日本各地によって呼び名が異なるそうです。

大半の方は「炊き込みご飯」
きっとこう呼んでいますよね!

ご飯にしょうゆと具材の味がしみしみ!誰にとっても親しみ深い「炊き込みご飯」ですが、京都府や大阪府を含む近畿地方では「かやくご飯」、三重県では「味ご飯」、沖縄県では「ジュシー」と、地域によって

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【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

【和歌山県郷土料理】「おかいさん」ってなんのこと?

「茶がゆ」といえば。
以前に山口県の郷土料理でさつまいも入りの「茶がゆ」を作ったことがありました。

今回ご紹介するのは、和歌山県の郷土料理「茶がゆ」です。地元では親しみを込めて「おかいさん」と呼ばれ、愛されているのだとか。

「木の国」和歌山県で作られたおかゆ料理和歌山県の古い国名は「紀の国」です。
これはもともと「木の国」が転じたものともいわれるくらい、和歌山県は森林面積が広いのが特徴です。県

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【長野県郷土料理】明日は「はんごろし」にする? いや「みなごろし」がいいな

【長野県郷土料理】明日は「はんごろし」にする? いや「みなごろし」がいいな

なんだか物騒なタイトルですが……、
今回ご紹介するのは長野県に伝わる郷土料理です。

長野県ではさらに「てうち」も得意なのだとか……。

「は、は、はんごろし!? 逃げろ~!」早速ですが、昔話をひとつ。
山の中で道に迷った旅人が、見知らぬ民家に泊めてもらうことになりました。すると夜中に隣りの部屋からヒソヒソと話し声がします。

「明日は『はんごろし』にするかい?」
「いや『みなごろし』だなぁ」

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お祝いは黄色いご飯で。大分県郷土料理「黄飯と黄飯かやく」

お祝いは黄色いご飯で。大分県郷土料理「黄飯と黄飯かやく」

”おうはん”、”かやく”に”えそ”……?
何だか耳慣れない言葉が並んでいるのが、今回ご紹介する大分県の郷土料理。文化庁が認定している「全国各地の100年フード」にも選ばれています。

はたして、そのお味は?

味や見た目を引き立てる 彩り豊かな黄色いご飯黄飯(おうはん)のはじまりは、戦国時代に遡るようです。
大分県臼杵藩では、質素倹約を行っていたため、お祝いのお赤飯の代わりに黄飯を作ったとされてい

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海がないのに魚料理? 山梨県郷土料理「さんまめし」

海がないのに魚料理? 山梨県郷土料理「さんまめし」

みなさんはこの1週間の間に、魚料理を何回食べましたか?
「お寿司を食べに行ったよ」
「さば缶なら食べた」という方や、
「魚料理はあまり食べず、肉料理が中心でした」という方もいらっしゃるでしょう。

今回ご紹介するのは、そんなみなさんにぜひ試して頂きたい一品、海がない山梨県の郷土料理「さんまめし」です。

新米と旬の魚があれば……四方を海に囲まれた日本でも、最近は日常的に魚介類を食べる人が減りつつあ

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ジューシーなご飯ってどんな味? 沖縄県郷土料理「ヤファラジューシー」

ジューシーなご飯ってどんな味? 沖縄県郷土料理「ヤファラジューシー」

ジューシーという言葉の後に続くもの。
肉料理だったり果物だったりを想像しませんか? 例えばジューシーなハンバーグ、ジューシーなぶどう……といったように。

でも沖縄県では、ご飯にもジューシーを使うのです!

硬いか柔らかいかで名前が違う? ヤファラカイ(柔らかい)雑炊レシピ沖縄料理は、琉球王朝から伝わる伝統的な料理や、土地ならではの食材を使った独自の食文化があることで知られています。ゴーヤチャンプ

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